人権聖火リレー:ロンドンに到着、欧州議会副議長ら政界要人支援

2007/10/28
更新: 2007/10/28

【大紀元日本10月28日】グローバル人権聖火リレーは10月25日午後、ロンドンに到着した。欧州議会のスコット副議長は外国メディア協会で関連の記者会見を開き、その後、その他の政界要人と聖火歓迎式典に参加した。

同日午後3時に開かれた記者会見では、欧州議会のスコット副議長が、「1999年から今日までに、3千人以上の法輪功修煉者が監禁され、拷問・虐待を受け、命を失った。我々は彼らの名前を知っている、彼らはどの時間で、だれに殺されたのかも知っている。過去数年間、ジェノサイドは中国で進行し続けていることを、人権聖火を介して世界の人々に伝えたい」と述べた。同副議長は、「法輪功迫害真相調査連盟」(CIPFG)のメンバーである。

人権聖火の到着後開かれた記者会見(大紀元)

オリンピックの元有名選手、英国オリンピック選手協会の事務局長ジョーン・ベコート氏と、オリンピックの元水泳選手ガフルイ・ドラパンダン氏は記者会見で発言し、ロンドン地方議会のブレオン・コルマン副議長や、英国議会人権チームの副主席を務めるエバルイ卿などの英国議会上院議員らが出席した。

同日午後4時、トラファルガー広場の南側で人権聖火の歓迎式典が行われた。英国各地から数百人の支持者が参加、「人権をなくして、オリンピックなし」などのスローガンを打ち出した。「民主中国陣線」英国支部や、「中国支持連合会」、「自由チベット」、「ビルマ運動」などの人権団体の代表や、メンバーも参加した。

トラファルガー広場で開かれた歓迎式典(大紀元)

スコット副議長は歓迎式典で、「中国当局は人権迫害を継続している。何事もないかのようにオリンピックの開催準備が進んでいる。これは間違いである。今日、我々がここで集会を開く目的は、また、欧州議会と英国議会の議員として強調したいことは、来年のオリンピックまでに、中国は変わらなくてはならないことである」と述べた。

ロンドン地方議会のブレオン・コルマン副議長は、「国民を強制労働収容所に監禁、生きた人の臓器の強制摘出を容認し、自由を認めない政権がオリンピックを主催することは、人間として受け入れ難い…、私はロンドン市市長に対し、来年の中国でのオリンピックに参加しないよう提案した。同じく、来年北京へ招待を受けた政界要人に対しても、その招待券を中国大使館に返すよう呼びかけている…」と発言した。

ブレオン・コルマン副議長(左)(大紀元)

ヒルトン卿は、ムスリムや仏教徒、キリスト教徒、法輪功修煉者を含め、すべての中国人の自由のために、声を発するべきと表明した。

エバルイ卿(左)(大紀元)

ヒルトン卿(大紀元)

欧州議会のロバート・エブンス議員も演説を行った。

エブンス議員(大紀元)

元オリンピック水泳選手ガフルイ・ドラパンダン(Ghefari Dulapandan)氏は選手代表として演説を行った。同氏はガンジーの名言「最初、彼らはあなたを無視する、続いて、彼らはあなたを嘲笑う、そして、彼らはあなたに暴力を振る、最後、あなたは勝利する」を引用し、中国国民はいま第3段階にたどり着き、次には勝利が待っているとの見解を示した。

各人権団体の代表も公演を行った。

英国著名のフルート演奏家ウィリアム・ベネット(William Bennett)氏は演奏を行い、脚本家ティンチ・ミンター(Tinch Minter)氏が演説し、地元の若者バンドも歌を披露した。

その後、聖火の受け継ぎが行われ、100人以上が市内での伝達リレーに参加した。沿線では多くの市民が署名をし、支持する意向を表明した。一行は、聖マーティン広場、レスター広場、オックスフォード街などを経由した後、中国大使館に到着、そこで人権迫害で亡くなった犠牲者を追悼する儀式が行われた。

中国大使館前での追悼式(大紀元)

中国大使館前でかかげられた聖火(大紀元)

聖火ランナーの女性(大紀元)

ロンドンは同人権聖火リレーの欧州地区における最終地点である。10月27日、オーストラリア大陸にステージを移す。

(記者・周成、劉園 翻訳/編集・叶子)