【大紀元日本6月12日】オーストラリアのシドニーで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の保健相会合の期間中(6月6日~8日)に、豪州の法輪功学習者は会場のウェスティンホテル周辺で、写真の展示コーナーを設け、記者会見を開き、中国で進行中の生きた法輪功学習者への臓器狩りを暴露し、会議に参加する20数カ国の保健相に対し、中国当局の反人類の国家犯罪を共同制止するよう呼びかけた。
6月6日午前11時頃、記者会見がシドニー市中心部のMartin Place広場で行われた。ニューサウスウェールズ州法輪大法学会のスポークスマンのジョン・ディーラ氏は、今回の会議前に、すでに豪州の健康・老齢部のトニー・アルバート部長に書簡を送ったことを明らかにし、部長に対し、APEC期間中に、中国当局の代表に、進行中の臓器狩りへの調査を求め、この事実をその他の会議参加者にも伝え、各国政府が共同でこの反人類の犯罪を制止することを懇願したという。
ジョン・ディーラ氏は、「カナダ独立調査団のキルガー元外交官と、マタス国際人権弁護士が2007年1月に公表した最新報告書は、さらに信憑性の高い複数の証拠を提示、生きた法輪功学習者への臓器狩りとの犯罪は依然継続していることを示した。2007年3月、国連人権委員会の拷問問題の特別調査官マンフレッド・ノーワック氏も、国連への調査報告書には、臓器狩りに参加する複数の病院や、監禁施設、裁判所の具体の名前を挙げていた」と述べた。
「豪州人紙」の報道によると、クイーンズランド州では、少なくとも2つの病院は中国での臓器狩りの告発が出されてから、中国からの臓器移植研修医の受け入れを中止した。その2つの病院は、Prince Charles病院とPrincess Alexandra病院であるという。ジョン・ディーラ氏は、「我々はその他の病院と国も、この2つの病院の決断を鑑みるのを願い、中国当局に対し、国内での本件に関する独立調査を求め、中国での臓器移植を受けようとする自国民に対し、自分たちが得る臓器は1人の生身の人間が殺されたことで得ていると知らせる」と発言した。
記者会見の席で、法輪功学習者の劉静航さんは証言を行った。彼女は中国科学院副教授クラスの研究員で、法輪功修練を放棄するのを拒否し続けたため、中国で6回逮捕され、3年の懲役刑を処せられたという。劉さんの証言によると、2006年6月~同年11月、彼女が北京西城拘留所に監禁されている間に、そこに収容されている法輪功学習者全員が頻繁に健康診断を受けていた。その間に、彼女が正体不明の薬物の注射を強制された。一方、一緒に監禁されているほかの刑事犯は健康診断を要求しても受けさせてもらえなかった。健康診断を受けた人の中、一部の人が番号を付けられ、続々に連れ出された。この人たちの行方がいまだに判明していないという。
記者会見の司会者ルイペーカ氏は、法輪功迫害真相調査団(略称、CIPFG)には、豪州の国会議員や、弁護士、医者などを含め、70人あまりのメンバーが参加していると説明、同調査団は去年2つの独立チームを結成、中国大使館に現地での臓器狩りへの独立調査の入国許可などを申請したという。
一方、APEC会場外の写真の展示コーナーも、通行人を震撼させた。多くの人は支持する署名をした。ある女性は法輪功学習者への臓器狩りや、凄まじい拷問の実態を知った後、「残酷すぎる、悪魔よりも残忍だ。どうしていまのような文明世界でこのようなことがまだ発生しているのか。全人類が中国当局の暴挙を非難すべき」と泣きながら話した。
日本からの会議参加者はカナダ独立調査団の報告書を受け取り、「この情報がとても重要だ。中国での臓器移植を試みる日本人が増えているため、その裏幕をより多くの人に知らせるべき」と話した。
生きた法輪功学習者への臓器狩りの告発が去年3月に出され、同年5月に、カナダの元外交官、元国会議員のデービット・キルガー氏と国際人権弁護士のデービット・マタス氏が独立調査団を結成、中国国内での現地調査を中国当局に申請したが、拒否された。その後、両氏は様々の調査ルートで18種類以上の証拠を収集、それに基づき、「中国での臓器狩りは紛れもない事実である」との独立調査報告書を作成・公表した。その調査報告書について、中国当局は両調査官と法輪功への人身攻撃を繰り返し、報告書に示された証拠について、明確な反論ができないでいる。今年1月に、両調査官はさらに最新調査報告書を公表、中には10件ほどの新しい証拠が盛り込まれた。
今回の記者会見と写真展示現場で、オーストラリア10チャンネルや、AFP通信、AAP通信( Australian Associated Press)、新唐人テレビ(NTDTV)、希望の声(Sound Of Hope)ラジオなどのメディアが取材報道した。
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