香港・長官選挙:8業界の選挙委員、選挙フォーラム3月開催決定

2007/02/04
更新: 2007/02/04

【大紀元日本2月4日】香港特別行政区の長官選挙について、選挙委員会の8つの業界別小委員会の100人あまりの選挙委員が議論を深め、3月上旬に長官選挙フォーラムの開催を決定した。準備チームは1月28日に記者会見を開き、今回のフォーラムの開催趣旨は、中国共産党政権が制定した小選挙区選挙の壁を打破し、香港の民主発展を推進するためと説明した。

今回の選挙フォーラムの企画に参加する選挙委員は、法曹界や教育部門、社会福祉部門、情報産業界、建築業界、会計部門など8つの業界に属している。情報産業界の選挙委員・莫乃光氏は、「同フォーラムは選挙委員全員を招待するほか、有権者に公開する。すでに民主派の選挙候補者・梁家傑議員と現職の曾蔭権・長官に招待状を出した」と明らかにした。

莫乃光・選挙委員は、「香港の歴史上において、今回の長官選挙フォーラムは初めてだが、香港の民主発展の道のりにおける重要かつ歴史的な一ページになることを望んでいる」と強調した。

現職の曾蔭権・長官が2005年長官選挙に立候補する際に、唯一の候補者であるため、民間が主催した公開フォーラムに一切参加しなかった。

会計部門の韋志堅・選挙委員は、今回のフォーラムは、次期長官の政策制定を市民に向かせることを促進させると述べ、長官は中国共産党政権に任命されるが、政策は必ず市民の認可を得なくてはならないと強調した。

韋志堅・選挙委員は、今回の選挙フォーラムは2人の候補者によいチャンスを提供したと指摘、「有権者の認可を獲得するために、候補者が自分の政策見解を表明しなくてはならない。これは就任後の政策実施には非常に有益。そのため、今回のフォーラムは一石二鳥の役目を果たすはず」と述べた。

準備チームによると、テレビ局とラジオ局それぞれ一社がフォーラムを生中継、会場は浸会大学のホールに決められ、合わせて1300人の参加者を見込んでいるという。

(記者・潘在殊)