日産自動車(7201.T: 株価, 企業情報, レポート)は9日、スズキ(7269.T: 株価, 企業情報, レポート)と進めていたインドでの生産協力についての協議を打ち切ると発表した。ただし、この生産協力とは別にスズキから小型車のOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受ける計画は、予定通り継続するとした。
日産はインドでSUV(スポーツ多目的車)1車種を販売しており、05年の販売台数はわずか253台と出遅れていた。このため、インド進出で先行するスズキにインド国内向け自動車の生産を委託することなどで、協議を進めていた。しかし両社間では、日産車を生産するための新工場の建設費負担などをめぐって議論がこう着していた。
一方、日産と資本提携関係にある仏ルノー(RENE.PA: 株価, 企業情報, レポート)とインドの大手自動車メーカーであるマヒンドラ・マヒンドラ(MAHM.BO: 株価, 企業情報, レポート)が9日、合弁で自動車の新工場を建設する計画を打ち出した。このため日産もこの計画に参加する見通しとなった。
日産は「インドでの生産協力に関するスズキとの協議は打ち切られるが、先般両社が発表した、スズキから日産にOEM(相手先ブランドによる生産)供給される新型の小型車(主に欧州向け)に関する事業協力については、計画通り継続する」とのコメントを発表した。
[東京 9日 ロイター]
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