米ホワイトハウスは5日、米国が誤った行動をとれば中東地域のエネルギー供給が危うくなるとしたイランの最高指導者ハメネイ師の発言について「仮定的なもの」だとし、同国に核開発プログラムを断念させるべく主要国が作成した包括案をイラン政府に検討させる時間を与えるよう、忍耐を呼び掛けた。
ハメネイ師は4日、米国がイランに対し「誤った行動」をとるなら、ペルシャ湾岸からの原油供給が打撃を受ける可能性があると表明。これを受けて原油価格が上昇した。
ホワイトハウスのスノー報道官は「ハメネイ師は米国の侵攻を受けた場合について警告しており、仮定的な発言だ」と指摘し、「イランに包括案を検討する時間を与えよう。おそらく近く回答があると考えられるので、忍耐を持つよう勧める」と述べた。
[ロイター6月5日=ワシントン]