【大紀元日本5月20日】駐オーストリア外交官筋によると、イランは中国が提供した高品質のウランの気体原料を使い、核兵器製造の目的と疑われるプロジェクトに使用するウランの濃縮加工を加速している。 AFP通信が18日伝えた。
情報の敏感性を配慮して匿名の条件でAPFの取材に応じた外交官が、「イランは政治目的のために、技術突破の達成を図っている。中国の気体原料を選択したのは、その品質はウラン濃縮の成功を一層保証できるからだ」と述べた。
情報源へのアクセスができるこの外交官はまた、「イランはウランの濃縮加工の成功や、すでに生産段階に突入したと発表したく、急いでいる」と指摘、国連安保理が(制裁)行動を起こす前に、既成事実を作ろうとしているという。
もう一人の外交官は、イランは確かに中国の提供するUF6を利用している、以前には自国製の気体原料を試したこともあると明かした。また、情報員によると、イラン自制の気体原料は濃縮過程で遠心分離機を破壊させる汚染物質が含まれていたという。
国連安保理はイランに対し、濃縮ウランは核兵器の製造原料と原子爆弾の生産に使用されるため、4月28日までにウランの濃縮作業を中止するよう求めていた。
中国は90年代にイランのイスファハンでUF6の製造用変換施設を建設し始めたが、1997年に米国の圧力下でイランとの契約を中止した。イランが中国のデザインを利用して施設の建設を完了した。
欧州連盟との会談の一部としてイランは核開発計画が平和であることを保証して、2003年10月以後ウラン濃縮と関連の仕事を中断させたが、昨年8月会談が失敗した後、再びUF6製造を始めた。国連観察組織「国際原子力機関」(IAEA)の報告によると、昨年9月以来、イランがすでに110トンのウランガスを製造した。これらのガスが全て濃縮されると、原子爆弾10個分を製造するための原料に加工できる。
この二人の外交官によると、ウラン濃縮の仕事を3年も停止した後、イランが現在濃縮加工をうまく進展していることは、停止期間で密かに仕事を進めていることのサインであるという。一人の外交官は話の中、「イランは正しい量にUF6に入れているし、わずか何日の間に164遠心分離機の滝を造ったし、現在ウランの濃縮を4.8%まで加工している。問題は、それらの技術は一体とこから来たのか」と問い詰めた。
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