【大紀元日本4月29日】中国国家主席を迎えたホワイトハウスの歓迎式典で、法輪功学習者の虐殺と迫害停止を報道席から叫び、米政府から「外交公務中の中国国家主席を脅迫、威嚇、威圧した」との容疑で提訴されている王文怡記者(大紀元時報)について、クリスチャン・ディフェンスおよび全国聖職者協会は4月26日、ジョージア大学キャンパスのレッド・スクエアで記者会見を開き、ブッシュ政権へ王記者に対する提訴を撤回するよう呼び掛けた。
王記者に対する提訴を撤回するよう呼び掛ける
クリスチャン・ディフェンス連合会主任パトリック・マホーニ牧師は、「ブッシュ政権が王文怡記者に対し提訴したことに失望した。彼女は何の罪を起こしたというのか?彼女はブッシュ大統領に、法輪功学習者の虐殺および迫害を制止させるように大声で呼び掛けただけなのだ。ブッシュ政府の提訴は、米国がこれまでに宗教自由および自由権の保護に対する承諾が国際社会に懸念をもたらすのだ」と示唆した。
マホーニ牧師は、「ホワイトハウスは、赤い絨毯で人権を踏みにじり、抑圧する政権指導者を迎えたと同時に、宗教迫害および暴力を終結させようとする婦女に対して刑罰を科することは偽善極まる」と強く指摘した。マホーニ牧師は、ブッシュ大統領に対して、宗教の自由および憲法第一修正案を支持し、王記者に対するすべての提訴を撤回するよう呼び掛けた。
全国聖職者協会の主席ロブ・スカンク牧師は、「同協会委員会のメンバーで、カトリック教、キリスト教、ギリシア正教およびプロテスタント教会の指導者たちは、ブッシュ大統領および連邦検察官へ、王記者に対する提訴を撤回するよう、また、大統領は神が与えた奪うことのできない王記者の権利を支持するよう呼び掛ける」と述べた。
マホーニ牧師は、王記者に対して起訴すること自体が人類の尊厳に違反し、米国にとって恥辱であると示し、米政府は王記者および王記者同様な幾千万人の運命にまったく関心を寄せていないと指摘した。マホーニ牧師は、王記者の人権および権利を支持すべきであるとし、米国はまさに、これらの権利に基づいて建国されたものであると強調し、被害者に保護および庇護の場所を提供すべきであるとの見解を示した。
臓器摘出の暴行を制止せよ
マホーニ牧師は、王記者はひとりの人間として、信仰を持つ人間として、すべての人のために立ち上がったとし、神さまが人類に与えてくれた自由のために、生きた人間から臓器を摘出し虐殺する犯罪に対して、王記者が公開譴責をしたと評価した。マホーニ牧師は、ブッシュ大統領およびその他政府職員は秩序を守り、通常の礼儀を堅守することは理解しているが、同事件には残酷で人間性を失い、人類の尊厳および正義を制圧する背景という独特な要素があることを考慮に入れるべきだと強調した。
スカンク牧師は、法輪功の信仰を認めたくなくても、すべての人々は、生きた人間から臓器を摘出する暴行に対して立ち上がり、制止すべきであると主張した。
被害者の見方に
スカンク牧師は、第二次世界大戦当時、マーチン・モロ牧師の言葉を引用し、「ナチス・ドイツが共産党員を殺害した際、私は反対の声を出さなかった、私は、共産党員ではないからだ。その後、ナチスがユダヤ人を殺害した際、私も反対の声を出さなかった。何故なら、私はユダヤ人ではないからだ。さらにその後、ナチスがカトリック教徒を殺害したときに、私はカトリック教徒ではないから、依然と沈黙を守った。最後に、ナチスが私に向かってきたとき、誰も私のために立ち上がってくれる人は居なかった」と紹介した。
スカンク牧師は、「我々は、信仰のために弾圧および迫害を受けた人々のサイドに立つべきだ。米国はなおさらそうすべきであるのだ。米国の公民はいかなる団体でも信仰のために、政府に恐喝および威嚇を受ける者はいないのだ」と強調した。
スカンク牧師はさらに、キリスト教の指導者として、異なる信仰であっても、王記者および法輪功学習者のサイドに立たなければならないとし、共に問題を解決して行くべき見解を強く示した。
(大紀元)
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