大紀元読者投稿「大陸の人体臓器売買: その実態と内幕」

2006/04/27
更新: 2006/04/27

【大紀元日本4月27日】私は一介の大紀元読者であるが、仕事の関係で、中国大陸の人体臓器売買、および何も知らない患者を実験台としている内幕を比較的知っているので、できる限りのことを皆さんに紹介する。

死刑囚の臓器を盗み取り、臓器移植を行う

大陸では、死刑囚あるいは交通事故死亡者の臓器を摘出して臓器移植することはよくある事だ。実は、このようなことは共産党にとって長期的に、常習的に、しかも一貫してやっていることである。多分多くの人が「荒れ野原の虐殺された2人の女性政治犯」の本を読んだことがあると思う。その本の中で、文化大革命の時にはすでに犯人の臓器が盗み取られて、臓器移植に利用されていた事実があったことを証明する描写がある。「彼女の腎臓を確保しようと、街を引き回し、白マスクをした軍人が配下に指示、钟海源さんを拘束し、彼女の背面左右のあばらの下にそれぞれ注射した。大型家畜用の長くて太い金属注射針で、直接彼女の腎臓まで突き刺した……服さえ脱がさないで、ハーフ・コートの上から直接注射した。钟海源さんの口は塞がれて、全身激しく痙攣した」。

私の知っている限りでは、大陸死刑囚の臓器が摘出されるかどうかは、主に買い手が入手したい臓器を気に入っているかどうかによるものである。昨今では腎臓移植の需要がとても多く、「気に入れられた」死刑囚の大部分は主に腎臓が摘出されている。もし近くの病院が他の臓器も必要としているなら、多分それもついでに売られてしまう。死刑執行の数時間前、必ず犯人にある薬物を注射する。このような薬物を注射するのは主に血液凝固の速度を遅くするためである。この薬物は必ず筋肉注射されなければならない。医療関係者は犯罪者に注射する時、これは死刑を実行する時の苦痛を減らすためだと言って、彼らを騙す。しかし、「荒れ野原の虐殺された2人の女性政治犯」の本に書かれているように、このような筋肉注射は極めて苦痛なもので、全身の血管に行き届くようにするため、注射量はとても多い。その為、注射時間も非常に長い。注射が終わった後、注射された死刑囚はもうすでに一回死んだと同じである。また、臓器摘出される死刑囚たちを銃撃する時、銃口が狙う位置も他と違う。余りにも残酷なことなので、私はもうこれ以上言えない。臓器摘出する医者達は、すでに死刑執行の現場で待っている。犯人が倒れた瞬間、直ちに手術車に運ばれ、臓器の生存可能な順番で、必要な臓器を摘出する。肝臓、心臓、腎臓など、臓器を摘出した後、角膜と皮膚を必要とするなら、医師が換わって必要部分を採る。次々と人が代わっては種々の臓器を採っていくと、先ほどまで生存していた人は約20分後、蝉の抜け殻のようになる。

大陸の臓器移植は、費用だけが主な問題であり、患者は代金さえ払えば、仲介人が適当な臓器を「物色」してくれる。ここ数年来、多くの外国人が大陸まで来て臓器移植を行う原因がこれである。海外で適合する臓器を得るのは比較的に難しく、順番で機会を待たなければならない。中国大陸では、金さえあれば、臓器が患者を待っている。「中国で臓器移植、2年間で日本人7人が死亡」、「マレーシア人数人、中国の臓器移植で死亡」等の記事をメディアが絶えず報道するのはこれが直接的な原因で、これらはただ成功しなかった実例を暴露したに過ぎない。

骨髄を盗み取る

過去の報道に「有名病院が計画的に骨髄を盗み取り、情報漏洩しないよう医師を恐喝」があったが、実はその文章の中で述べているのは決して個別の実例ではなく、筆者もかつてこのような情況に出会ったことがある。どうして「盗む」必要があるのか?まず、お金を節約するためであり、たとえお金を出しても大部分の患者が自分の骨髄を知らない人に「売る」ことに対して同意しないからである。筆者の友達はある医学院の博士であり、彼の実験には大量の骨髄の細胞を必要としている。専門の人は皆骨髄の細胞がたいへん育成しにくいことを知っている。骨髄の細胞は普通生体から取るしかない。この博士は大量の骨髄の細胞を得るため、指導教官の師弟関係を利用して付近の県レベルの病院数十箇所と連絡を取り、手術の機会に乗じて骨髄を盗もうと現場外科医と企んだ。どうして県レベルの病院でなければならいのか?小都市の人は警戒心が薄く、騙しやすい。大都市の病院では、普通このようなことはできない。上文で述べたように、彼も麻酔中に患者の背後から穿刺して骨髄を盗む。この博士は実験を完成させるまで、少なくとも患者数十人から骨髄を採取したが、しかし骨髄が盗まれたことを知っている患者は、一人もいない。

胎児

大陸の強制的な「一人っ子政策」と社会慣習の腐敗で、昨今では堕胎する人が非常に多い。中国大陸では赤ん坊のスープを飲んでいる人がいるということは、皆に知られている事実であるが、実は胎児を実験品としているケースもある。ここ数年、人類の遺伝子研究がとてもさかんである。生物学をかじったことのある人なら理解できると思うが、人類の遺伝子番号をつけた大部分は、成人の体の中では反映されない。それは成人の臓器組織が特異化されたからである。しかし胎児の時期、殆どの遺伝子は全部反映される。そのため、遺伝子の研究にとって、胎児は良い実験台である。一般的に、関連病院で中絶手術して取り出したばかりの5-6か月の胎児は、たったの100元ぐらいで入手できる。医者にとってこれは「もらわないと損」という代物である。胎児を入手後、普通は研究の目的で解剖し、必要な組織部分を取る。残って分離した組織臓器は液体窒素の中で長期保存する。私の知っている限りでは、大陸には胎児の核酸製品を海外に大量に提供している専門業者がいる。これらは欧米などの国ではなかなか入手できないものだ。

血液

実は、大陸で最もよくあるのは患者の血液で実験することである。

普通の血液検査、あるいは他の検査は5ミリリットルの血液を取れば十分足りる。もし取られた血液の量がこれより多かったら、或いはいつもいろいろな理由で患者が何回も血液検査を受けさせられたら、患者の血液が彼らの実験台にされた可能性がある。私のある親戚は長期的な微熱が止まらずに入院していたが、1ヶ月の治療を受けても病状が全く好転しなかった。それどころか、3〜5日で一回何十ミリリットルの血液を採取された。後に、知人に聞いてこの謎がやっと分かった。血液科の課長のところの一人の大学院生がその年卒業を迎えるが、卒業論文に適当な研究テーマがなくて困っていた(いわゆる「適当」というのはお金の節約ができて、そして指導教官の研究成果として発表できる研究テーマがあることである)。偶然、私の親戚は運悪く、ロシアン・ルーレットに命中した。実は病院側は彼の微熱の原因について既に、めったにない細菌の感染であることを知っていた。その課長はそれを診て、学生に細菌の種類を鑑定、初歩的な研究をさせ、卒業論文を首尾良く発表させようとした。しかしその学生は実験の技術に精通しておらず、自分で細菌を培養することができなかった。そこで、指導教官と相談後、私の親戚を「細菌培養器」として病院に残した。情況を知った後、直ちに病院を換え、病状に対応する抗生物質を5日間投与し、親戚は完治した。

実験用マウスのように扱われる患者

ここ数年、大陸では、欧米の製薬企業が開発した新薬の臨床実験を引き受ける会社が多く設立された。臨床実験をどうして大陸で行う必要があるのか?その主な原因は、大陸の患者の標本母体が大きく、実験価格や人件費も低く、またこの分野に関する規制も完全ではないためである。このような臨床実験を引き受ける病院は、代理会社から相当額の労務費を得ることができるだけでなく、輸入薬の名目で実験用の「マウス」である患者から薬代を徴収することもできる。いわゆる「買い手を食べてから売り手を食べる」。まさにその通りである。大多数の病院は実験の危険性について患者には知らせない。欧米の国でこのような実験を行うとき、新薬を試される患者は製薬会社と一連の契約を締結し、自分達の利益を守るのと同時に、製薬会社から一定額の報酬を得ることになっている。

「瀋陽の秘密刑務所、死体焼却炉を設けて法輪功学習者の臓器売却」の報道を読むと、この刑務所は軍隊が維持している人体臓器売買グループである可能性がある。軍隊こそがこのような厳格な保守要件に適合する。何千人も拘禁できる場所に、いったい何人の管理要員が必要か?普通の組織ではほとんどここまで秘密を守ることができない。共産党の人民解放軍が過去の歴史上、組織的大量虐殺を実行したことから見て、軍隊の系統だけがこのような無慈悲なことができるといえる。