【大紀元日本3月13日】中廣新聞の報道によると、インド中産階級は、社会的文化価値はさておき、経済面においては、消費力の点で紛れもなく貢献をしているという。統計によると、南アジアのインドは毎年、中産階級が1000万人以上増え、潜在的な「消費力」が驚異的なものになっているという。台湾系企業は現在インド半島に進出、商機として、「耐久性消費材」の他、実際「美容化粧」「ダイエット商品」の市場にも参入しようとしている。
インド中産階級の人口は現在約2億人、しかも現在急速に伸びている。現地中産階級は毎年平均、約1000万人が増加、言い換えると、「僅か2年で増加したインド中産階級人口は、台湾の全人口数よりも上回っている」と台湾経済研究院・国際部副部長の呉福成氏が指摘している。中産階級の安定的成長は、もちろん消費力の増大を意味している。現地中産階級の年平均消費金額は1300~6000米ドルに止まっているが、現地の物価が低廉なので「購買力」に換算すると、実は台湾中産階級の消費金額とほぼ同じである。
それでは、現地中産階級が最も購入したいものは何か? 呉氏によると、「現地中産階級は、中高価値の耐久消費材、例えば、中古自動車、カラーテレビ、家電、日常用品の需要量が大きく、生産業、販売業および修理業の拡張が続いている。その中でも、インドの携帯電話利用者が、毎月300万人の速度で増加、今年は6700万人を突破すると予測されている。2009年には5倍に成長、3億人に達すると予測される。インドは全世界で一番急速に成長している携帯電話市場と言える」と言う。
その他、インドは混血人種のため、皆「浅黒い」肌をしている。中産階級の成長にともない、「美白化粧」「ダイエット商品」の市場も拡大した。インド人は甘い食品が好きなため、太っている人が多い。「ダイエットクラブ」が雨後のタケノコのように、盛んに発展している。肌色が浅黒いインド人の中では、「美白」が流行し始めているため、「化粧品」市場は拡大している。特に日本の化粧美容事業が、商機の多くを奪い取っていると、呉氏は指摘している。
同時に、インド政府は外資に「小売業」の市場を開放するつもりである。持株上限49%を設けてあるが、「小売業」は現地二番目の巨大産業部門であり、インド政府は「百貨店」「スーパーマーケット」の業務量を一定規模まで拡大、人口を集中させ、余波で都市の「不動産業」を発展させようとしている。