【大紀元日本12月21日】米の保守系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ・インスティテュート(AEI)は14日、国内の識者、専門家を招き、ワシントンDCで中国の民主化を討論するフォーラムを開催した。フォーラムの中で、一部の学者は、「米国政府は、中国政府が民主化を進め、民衆の声に耳を傾けることを期待してはいけない」との声を挙げた。
『米国新世紀ロードマップ』副主任エレン・ボーク氏(大紀元)
ワシントン当局・外交政策研究推進機構「米国新世紀ロードマップ」副主任・エレン・ボーク氏は、「ブシュ大統領は近年、中国の民主化推進を重要なものとして位置付けていない。米国は中共自らの民主化改革を期待してはいけない。中共が定義した民主は米国のものとは全く違うものであり、中共は本当の民主を捨て、中共が民衆を代表して統治することを民主と定義している」と発言した。ボーク氏は、「米国政府にこの問題を重視するよう指摘する。そうでなければ中国を本当に民主化しようと努力している人々を助けることができず、かえって中共の統治を強化することになる」と譴責した。
米国企業協会ブレーン・馬英氏(大紀元)
米国企業協会の識者・馬英氏は、「中共は長年の宣伝と教育の結果、中国人の多くが反米感情を持っており、台湾の民主自由のよさを見てない。米国は、中国民衆に真実を伝え、民主自由のよさを知ってもらうことに力を注がなければならない。米国政府は中国政府自身が改革を進めることを期待するのではなく、最大限に民主自由を開放するようにと中国に圧力をかけるべきであるが、結局、中国民衆の力を頼らなければならない。将来の勝利者は中国民衆であり、中国共産党ではない」と発言した。
前米国務次官補でインターナショナル・リパブリカン・インスティチュート(IRI)代表ローン・カーナー氏(大紀元)
前米国務次官補でインターナショナル・リパブリカン・インスティチュート(IRI)代表ローン・カーナー氏は、「ブッシュ大統領が訪中した際、中国の人権問題を公に取り上げなかったことに失望している。ブッシュ大統領は米国にいる中共反体制派に接見するばかりでなく、訪中の機会を利用して中国大陸で本当に民主自由を推進している活動家と会見すべきだ」と提案した。カーナー氏は「冷戦前から、米国は独裁者の末期を見てきた。これらの国家は結局変革を余儀なくされる。一国家に民主主義が本当に来る時、誰が民主正義の事業を助けてくれたか、誰が独裁者側に立っていたかを民衆は忘れないだろう」と発言した。