トロント、原因不明な伝染病、24時間で四人死亡

2005/10/03
更新: 2005/10/03

【大紀元日本10月3日】米国VOAの伝えるところによれば、カナダのトロントにおいて、現地時間9月30日から10月1日まで24時間の間に原因不明の呼吸器系疾患で4人が死亡した。ウイルスの種類と感染源はまだ確認されていない。

疫病は、トロントの東にあるセブン・オークス(Seven Oaks)老人施設で起きた。市衛生局の広報担当官による10月1日付け発表によると、当施設内の68名の老人と5名の職員に先週の火曜日からインフルエンザの症状に似た呼吸器系疾患が見られ、さらに9月30日と10月1日の2日間で、4人の感染者が死亡した。4人の死亡者以外、症状の重い15人が病院に入院中。

衛生局の広報担当官は、疫病は深刻であるが、まだ施設から外部に拡散しておらず、隔離措置を実施していないと発表。

患者の診察に立ち会ったトロントのウイルス専門家マジル医師によれば、感染源は未確認、また、現在の生化学検査結果を見る限り、インフルエンザ、SARS、鳥インフルエンザのいずれにも該当しないという。

カナダ衛生部はすでに、疫病情報をWHOに通告。最近、鶏インフルエンザで世界人口が500万から1億5千万人の死亡を招く可能性があると警告したWHOは厳重な関心を示している。