【大紀元日本9月4日】2002年4月、当時中国国家副主席の胡錦濤が初めて米国訪問した時、胡のことを知らなかったメディアが、「Who’s Hu?(フーズ・フー)」、いわば「胡はだれ?」という質問を出した。この言葉は名言として米国で名を残した。3年後の現在、国家主席に昇進した胡が再びアメリカに詣でるこの旅、胡の名前はすでに聞きなれた世界だが、以前にも増して疑問を抱き注目している。
何故か?反国家分裂法の制定、反日ムードの高潮、軍事費の大幅な増加、海外で石油企業の買収、中国軍部高官の核兵器、生物化学兵器で世界制覇する放言、世界に広がる疫病源、露骨な人権弾圧などの真相に目覚めた世界が、中国を率いる胡氏が今、中国を何処に連れて行くのか注視しているからだ。
危険水域に達した貧富格差、七分間ごとに発生する民衆による当局への反発事件、株式暴落と50%以上の不良債権を抱える銀行、崩壊寸前の経済市場、花革命傾向に見える軍内部の軋轢、海外政治亡命、意識の腐敗、離脱を図る党員、党内部でさえ、共産党の名を廃止し、人民党の新党に改名しようという声が出ている。胡錦濤政権は今、共産党崩壊の危機を実感している。
「赤い天はすでに死に去り、自由の青空が立つべし。共産党を亡くすは胡にあり、その年は乙酉である」。民間に伝わるこの予言からいうと、20年間にわたり、腐敗、道徳の全面崩壊、暴力と虚言で統制した江沢民から共産党政権を引き継いだ胡錦濤は、2005年亡党の運命と予言された中国共産党に終止符を打つ役目を担っている。
さて、江沢民の影から抜け出し、政権を握ってから初めてとなる訪米の旅では、中共に警戒している世界の「Who’s Hu?」という質問に、胡氏がどのように答えるのか?人民に吊るされたルーマニアの共産党独裁者チャウシェスクなのか、旧ソ連の社会主義崩壊寸前のゴルバチョフなのか、それとも共産党を解散し、共産党員を連れて出エジプトし、新党に改名して新しい中国の大統領になるのか…世界がその答えを知りたく注目しているが…焦らず静観しよう。
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