ブタ連鎖球菌:感染者が増大、香港にも

2005/07/30
更新: 2005/07/30

【大紀元日本7月30日】四川省衛生庁の最新通告によると、7月28日12時の時点で同省のブタ連鎖球菌に感染した人数は152人に上る。その内31人が死亡し、27人が危篤状態となっている。7月27日12時からの1日で、27人の新たな感染者が増えた。

また新聞晨報の報道による、香港の衛生防護センターは最近、ブタ連鎖球菌の感染者がいると、現地からの報告が受けた。

この感染者は、香港の天水囲地区に住む26才の男性で、7月5日に広華病院に入院して治療を受け、12日に退院した。発病までに彼は外地へ行ったことがなく、養豚場に行ったり、豚と接触したりしたこともない。また彼の家族は感染していない。

ブタ連鎖球菌の感染によって、脳膜炎と敗血症にかかる可能性があり、また心臓内膜炎・関節炎・気管肺炎をも引き起こす。香港の衛生防護センターは、感染した場合または感染の疑いがある場合は、センターに報告するようにと、各医療機関に勧告した。また、センターは、市民に対し、衛生状態を保ち、病死の豚と接触しないこと、豚や生の豚肉の接触後に手を洗うこと、擦り傷などの傷口には相応の処置をとることを呼びかけている。

香港衛生福祉・食品局の局長である周一岳氏は、四川省のブタ連鎖球菌感染の蔓延に対し、その背景には、ブタ連鎖球菌だけではなく他の要素もあるだろうと述べた。

四川省産の冷蔵豚肉の約4割は、毎年香港に輸出している。今年香港は、すでに1万8千トンの冷凍豚肉を四川省から輸入した。また輸入した豚肉の27%は、今回の疫病地区である資陽市と内江市から来ているという。