米財務長官「イランの対中石油輸出が2週間以内に尽きる可能性」

2026/09/28
更新: 2026/09/28

米政府はイラン経済への圧力を強めている。スコット・ベッセント米財務長官は、イランが中国向けに引き渡せる石油は減少しており、最後の貨物は今後2週間以内に引き渡される可能性があると述べた。

ベッセント氏は9月27日、FOXニュースの番組「サンデー・モーニング・フューチャーズ」で、現在約1500万バレルのイラン産原油が引き渡しを待っており、主な仕向け先は中国だと述べ、これらの原油の最後の引き渡しが今後2週間以内に完了する可能性があり、その時点でイランには「取引できるものがなくなる」との見方を示した。

米国、イラン経済への圧力を強化

ベッセント氏によると、米国は「経済的追放作戦(Operation Economic Outcast)」と呼ばれる制裁措置を通じ、イランとの石油取引や金融取引の経路を制限している。

米財務省は8月24日にこの作戦を開始し、イランと取引する個人や団体に制裁を科した。イランが国際的な金融資源を得る能力をさらに制限することが目的だ。

ベッセント氏は、中国によるイランへの支援は「大幅に減少した」とも述べた。イランの石油輸出が制限されれば、国外から収入を得る能力はさらに低下するとの見方を示した。

米イラン交渉は継続の可能性

ベッセント氏は、米国による継続的な経済的圧力が、イランに再び交渉を求めるよう促しているとみている。

トランプ米大統領は9月27日、米ニュースサイト「アクシオス」の電話取材に対し、今週もイランとの交渉を続ける見通しだと述べた。一方、前日にはイランが示した最新案を拒否していた。トランプ氏は、同案は米国が望む合意ではなく、イランは「計算を誤った」と述べた。

イランはこれに先立ち、仲介者を通じて案を提示していた。米国がイランの港湾に対する海上封鎖を解除し、石油輸出への制裁を撤廃するとともに、地域の停戦を回復するよう求める内容だ。これらの条件が満たされれば、イランは1週間以内にホルムズ海峡を再開放し、核交渉を再開するとしていた。

米国側は、核問題などでイランがさらに譲歩するよう求めている。米国の交渉担当者はイラン側に対し、ホルムズ海峡は国際水路であり、イランには一方的な条件で通航の取り決めを決める権利はないとも伝えた。

現在もカタールなどの仲介者が、米イラン双方への情報伝達を続けている。

海峡の通航再開は見通せず

イランのアッバス・アラグチ外相は9月27日、ホルムズ海峡の再開放について、イランは従来の条件を堅持していると述べた。イラン政府は、仲介者を通じた米国側の正式な回答を待っているという。アラグチ氏は、条件が満たされない限り、イランは海峡を再開放しないと述べた。

現在公表されている情報によると、イラン側の条件には、軍事行動の停止、米国によるイランの港湾に対する海上封鎖の解除、石油制裁の解除または緩和、イラン資産の一部凍結解除などが含まれる。イランはホルムズ海峡の再開放を、これらの条件と直接結び付けている。

この報道を受け、国際原油価格は9月28日に反発した。ロイター通信によると、同日午後10時2分(グリニッジ標準時)時点で、北海ブレント原油先物は1.74%上昇して1バレル106.14ドル、米ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物は1.23%上昇して同93.55ドルとなった。

王君宜
王君宜