【論評】法輪功迫害27年 中共が打倒できなかった「真善忍」 問われる習近平政権の責任

2026/07/20
更新: 2026/07/21

27年前、1999年7月20日に中国共産党(中共)は国家権力の総力を挙げ、猛威で法輪功に対する迫害を発動し、極めて短期間のうちに「法輪功を打倒する」ことを企てた。

それから27年が経った今日、法輪功は打倒されるどころか、世界150以上の国と地域へとさらに広がりを見せている。

法輪功の理念は「真善忍」で、修煉者にはこの「真善忍」に従って善人となり、さらに優れた人間となり、最終的には「私心をなくし、他者を優先する」境地に到ることが求められている。

中共は27年にわたり「真善忍」を敵視し続け、無数の虚偽と、あらゆる道徳・法律の一線を越えたなりふり構わぬ暴挙によって、「天と戦い、地と戦い、人と戦い」、中国全土の国民と全世界の人々に大きな災厄をもたらしてきた。

それと同時に中共自身も窮地に追い込まれている。中共トップの習近平が「故国は振り返るに忍びず、月明かりの中に」(南唐最後の国主・李煜の詞から)と憂えるほどである。

一、常軌逸した暴挙

今年7月16日、「法輪大法情報センター」は最新の調査報告書「全米調査報告:中共はいかにして国境を越えて法輪功を弾圧し、沈黙させようとしているのか」を公表した。

同調査によれば、中共によるアメリカにいる法輪功学習者らに対する越境弾圧の件数は大幅に増加しており、2020年と比較して2025年の関連事案は10倍以上に増えている。中でも、法輪功学習者が創立した神韻芸術団は中共による越境弾圧の主要な標的とされている。

同センターの統計では、2024年3月から今年6月30日までの間に、法輪功学習者を脅迫し、外部からの支援や神韻の公演を妨害することを目的とした匿名の殺害予告事件は、累計302件に上る。

脅迫には、爆破、銃撃、放火、火炎瓶や焼夷弾の投げ込みをほのめかす内容などが含まれる。

今年、神韻がオーストラリア巡回公演を行う直前、主催者側には2通の殺害をほのめかす脅迫メールが届いた。1通には「神韻公演が続行されれば、アンソニー・アルバニージーの身に何かが起こる」「アルバニージーおよび他のすべてのオーストラリア高官の身の安全が脅かされる」と書いていた。

もう1通には「キャンベラのディーキン地区、アデレード通りの首相官邸には大量のニトログリセリン爆薬を仕掛けている。神韻公演を強行すれば、官邸は血の海と化した廃墟になるだろう」と記していた。主催者側が警察に通報した後、2月24日にはアルバニージー首相がキャンベラの首相官邸から緊急避難を余儀なくされた。

中共がここまで神韻に対し嫌がらせを行うには単純な理由がある。1999年7月20日以来、中共はあらゆる宣伝手段を動員し、最も悪辣な言葉で法輪功を誹謗中傷し、数多くの濡れ衣を着せてきた。しかし神韻の公演一つで、中共による法輪功への数々の嘘は瓦解している。

法輪功を修煉する神韻の芸術家たちが、音楽と舞踊を通じて示す純粋な善と美、卓越した技巧、精神性、そして慈悲は、中共が法輪功に対して行ってきた誹謗中傷とはまったく相容れないためだ。

中共政権による神韻に対して行っている殺害予告は、法輪功迫害に失敗した中共の断末魔の叫びに等しいと言える。

中国においても、中共による法輪功迫害は最後の狂乱を見せている。

「明慧ネット」のおおまかな統計によれば、2025年には124人の法輪功学習者が迫害により死亡し、751人が不当に判決を受けた。2024年には164人が死亡、764人が不当に判決を受けた。2023年には208人が死亡、1188人が不当に判決を受けた。2022年には172人が死亡、633人が不当に判決を受けた。

明慧ネットの報道によれば、今年2月13日、吉林省蛟河市の王秀蓮さんが吉林省女子監獄に連行され、3か月足らずで迫害により死亡した。

3月17日には、北京の退職教師・於占芹さんが不法拘禁中の迫害により死亡した。

6月10日午後2時頃には、武漢市新洲区三店街道弁事処の公務員であった胡尚秀さん、20年余り修煉を続け、健康で持病もなかった法輪功学習者が、地元警察により自宅から不明の場所へ拉致され、翌日未明に迫害死した。

2020年、武漢から発生した大規模な感染症が中国全土、そして世界へと広がり、無数の感染者と死者を出す大きな悲劇をもたらした後も、中共は自制するどころか、公安・検察・裁判所・司法といった強権機構を動員し、「真善忍」を信念とする中国の人々を弾圧し続けている。

今年6月16日、米上院は「第444号決議案」を全会一致で可決し、中共指導者・習近平が「世界を欺き、平和と安全の展望を破壊し、人道に対する罪を画策した」と非難した。

この決議案は史上初めて、中共を「犯罪組織」と呼んだものである。中でも特に、法輪功学習者に対する臓器収奪問題に言及している。

中共による法輪功学習者からの大規模な生体臓器摘出という蛮行は、カナダの人権弁護士デービッド・マタス氏によって「この地球上でかつてない悪」と評された。

二、善意の勧めも聞く耳持たず

2012年11月に習近平政権の発足以来、国内外の法輪功学習者は長期にわたり絶えず習近平に書簡を送り、善行を勧め、法輪功迫害の停止を求めてきた。

筆者自身についていえば、2015年1月22日に渡米して以来11年間、大紀元紙上で習近平に宛てた公開書簡を数多く発表し、法輪功の無実性、そして中共による法輪功迫害の真相を伝え続けてきたと述べている。

筆者が習近平に真相を伝え続けた主な理由として、以下の6点が挙げられている。

1.習近平は中共による法輪功迫害の決定者ではない。

2.習近平は法輪功学習者からの臓器摘出の決定者ではない。

3.習近平はかつて「頭上三尺に神明あり、畏敬の念を持たねばならない」と語ったことがある

4.習近平の父・習仲勲は青年期・壮年期・老年期の三度にわたり中共の迫害を受けており、迫害される辛さを身をもって知っている。習仲勲は子供たちへの手紙で「困窮の折に炭を送る、それが私の願いだ」と書いた。

5.習仲勲は中国の気功事業の支援者であり、世界医学気功学会の名誉会長を務めたことがある

6.習仲勲は仏を敬う人物であり、1979年には極左勢力からの圧力に抗して南華寺に禅宗六祖・慧能の真身を祀ることを求めた。

筆者は2023年の4月・5月・6月の3か月だけで、大紀元紙上に習近平宛ての公開書簡を3通続けて発表した。

2023年4月3日付の公開書簡では、習近平があらゆる手段を尽くして「三期連続の続投」を求めたのは、「反腐敗・虎退治」の名目で政敵を粛清し、多くの高官の恨みを買ったため、失脚すればこの10年間の総清算を求められ、自身や一族の身の安全が脅かされることを恐れているからだ、との見方を示している。

さらに、中共の元トップ・江沢民が犯した三つの大罪についても言及している。すなわち、江沢民は在任中・および「院政」期において党・政府・軍の上層部で最も深刻な腐敗勢力の後ろ盾であったこと、当今世界最大の売国奴であること、そして中共による法輪功迫害の元凶であることである。習近平には、江沢民が残した「大きな黒い鍋」を背負わないよう望んでいた。

しかし習近平は、いわゆる「三代の国師」王滬寧の入れ知恵と、マルクス・レーニン主義の原理主義的な惑わしのもとで、自ら語った「頭上三尺に神明あり」という言葉も、父が三度中共の迫害を受けた特異な経験も、父が子に語った「困窮の折に炭を送る」という教えも、父が周囲の反対を押し切って仏を敬った善行も忘れ、「権力を得て、固め、拡大し、あらゆる最高権力を自らに集中させる」ことを何より重視し、法輪功学習者からのいかなる善意の勧めにも耳を貸さず、迫害を続けている。

三、凶事を引き継ぐ者が責任を負う

2022年11月30日、江沢民は感染症の再流行が中国全土を襲う中、病死した。

江沢民の死後、習近平は江と距離を置くどころか、むしろ美辞麗句を用いて称え、中国、中国国民に対して重大な罪を犯した江沢民を「偉大な人物」であり「輝かしい功績」を残し「崇高な模範」であったと持ち上げ、その死に「限りない悲しみ」を表明し、江沢民の「遺志」を継ぐと述べた。

習近平が江沢民をすべて肯定したことは、習近平が自ら進んで江沢民が残した3つの「大きな黒い鍋」を背負ったことを意味する。

さらに、オーストラリア在住の法学者・袁紅冰氏によれば、習近平は海外における法輪功への越境弾圧についても、自ら決定者としての役割を担うようになった。

2022年の党大会前に開かれた中央政法委員会の拡大会議で、習近平は「第18回党大会以前、国際社会における法輪功への締め付けは概ね失敗していた。法輪功を打撃する方法は保守的すぎ、伝統的すぎて新鮮味がなかった」と述べ、「国際的な範囲で法輪功を徹底的に打倒しなければならない」と指示した。

その手段として習近平は、根拠のない訴訟を提起して標的を疲弊させ中傷する「法律戦」と、SNSのアカウントや一部大手メディアを利用する「世論戦」という2つの手法を挙げた。

党大会後、中共による海外での法輪功への越境弾圧は明らかに激化し、2024年3月以降はより一層猛威を振るっている。

つまり、江沢民の死後、中共の党・政府・軍の最高指導者として、習近平は中共による法輪功迫害の第一の責任者となった。

結び

中共が国を挙げて27年間法輪功を迫害しながら、なぜそれを打倒できないのか。暴力と強制は、身体的に傷つけることができても、修煉を通じて養われた内面の善良さや美徳を変えられないからである。

法輪功学習者たちは、自らの実践を通じて、法輪大法が病を除き身体を健やかにし、心身を浄化する上で著しい効果を持ち、国と民にとって百利あって一害なしであると体感してきた。

中共が27年にわたる法輪功迫害で負った借り、とりわけ積み重なった血の負債は、いま習近平とその「政治的手先」たちの頭上にのしかかっている。

王友群