WHOは7月9日、コンゴ民主共和国で続くエボラ出血熱の流行について、死者が600人に達したと発表した。死者が500人を超えてから、わずか3日で100人増えたことになる。
WHOの最新データによると、5月中旬に流行の発生が発表されて以降、コンゴでは累計1759人の感染が確認され、このうち600人が死亡した。確認例における病死率は34%となっている。一方、285人はすでに回復した。
このほか、エボラ出血熱が疑われる304例について、現在調査が進められている。
アフリカ疾病予防管理センターは9日、今回の流行について「過去に例を見ない速さで拡大している」と指摘した。
WHOのコンゴ代表、アン・アンシア氏は7日、「残念ながら、現在も流行は拡大段階にある。状況が安定しつつあると発表したいところだが、率直に言って、現時点ではまだそのように判断できない」と述べた。
今回の流行は、まれな「ブンディブギョ型」のエボラウイルスによるものだ。コンゴで過去に発生した16回の流行の多くは「ザイール型」によるもので、今回とは型が異なる。そのため、既存のワクチンや治療薬が効きにくい可能性がある。実際の感染者数や死者数は、公式発表を上回っているとの見方もある。
感染は隣国ウガンダでも確認されている。同国ではこれまでに20人の感染が確認され、17人が回復し、2人が死亡した。
エボラ出血熱は、致死率の高いウイルス性出血熱である。主に感染者の体液に接触することで広がり、インフルエンザのように空気を介して広がるものではない。体液への接触のほか、汚染された物品との接触、感染した野生動物との接触、葬儀で遺体に触れることなども感染経路となる。
WHOによると、エボラ出血熱の潜伏期間は2日から21日程度で、平均病死率は約50%とされる。過去の流行では病死率が25%から90%まで幅があり、ザイール型では特に高い病死率が報告されている。
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