宝塚歌劇団の元女優・高嶺ふぶきさんが、神韻新紀元芸術団による兵庫県立芸術文化センター(西宮)での初日公演を鑑賞した。高嶺さんはかつて宝塚歌劇団雪組のトップスターを務めており、神韻鑑賞後に深い感動と喜びを語った。
神韻は中国古典舞踊を基本とする舞台芸術で、高嶺さんは出演者の高い身体技術に強い衝撃を受けたと述べた。
「全ての演者の身体能力が際立って優れており、どれほどの練習を積んできたのかと、まず最初にそれを感じた。皆、背中の柔軟性が非常に高く、足の付け根は、まるで関節がないかのように自在に動く」と話した。
宝塚歌劇団の雪組は1924年に創設された、花組・月組に続く第3の組である。古くから『日本物の雪組』と称され、和服の所作や殺陣の技術に定評がある。
高嶺さんは男性による古典舞踊についても感銘を受けたと語り「男性でありながら、指先の先にまで神経が行き届いているのが素晴らしかった。バレエは別として、一般的な日本の男性の演者ではなかなかあそこまで末端にまで神経を行き届かせることはできない」と述べた。
女性の古典舞踊については「木に実が豊かに実る場面も好きだ。天幕に映し出された桃の映像と舞台上の演者の動きが合わさり、とても美しかった」と続けた。
さらに「バレエに通じるものがあり、言葉を発するわけではない。しかしバレエよりもより演劇的な要素が色濃くあった。演者の皆さんの笑顔がとにかく上品で、これほど品のある笑顔があるものかと感じ、見ているだけで爽やかな気分にさせてもらった。天女役の演者が全員、本当に天女に見える。本当に素晴らしいと思った」と語った。
神韻は中国五千年の伝統文化を小舞劇の形式で表現しており、高嶺さんはこの点にも「書院を舞台にした物語がとても面白かった。また、男性舞踊の中で、不敬の罪で罰せられそうになりながらも、功績によって窮地を脱するという物語の小舞劇も非常に興味深く、引き込まれた」と述べた。
「孫悟空」の演目には「本当に素晴らしく、盛大な拍手を送った。あれほどの身体能力を持つアーティストが毎日巡回公演でパフォーマンスを続けているかと思うと、ただ感服するばかりだ。本当に素晴らしい」と語った。
「多くの舞踊家は表情が硬くなりがちで、踊りへの情熱はあっても表情が動きに追いつかず、身体能力は高くても表現力に乏しい場合がある」
「神韻の公演には一切の誤魔化しがなく、それが本当に素晴らしいと思う」と語った。
神韻のデジタル背景幕についても、高嶺さんは「天幕に映し出された天女が浮いたり飛んだりする映像と、舞台前方で実際に踊る演者たちの動きが全く遜色ない。CGと別次元ではなく、同じ次元の空間の中で舞台上の舞踊が続いていくように感じられ、それが非常に感動的だった」
「段差も大がかりな装置もない平舞台でありながら、舞踊と(背景)映像との対比だけであれだけの世界を作り上げ、それで十二分に成り立ってるのがすごい感動的」と述べた。
二胡の独奏についても「二胡の音色は言葉では言い表せないほど温かく柔らかく、演奏が本当に素晴らしかった」と話した。神韻の楽団の演奏全体についても、自然と心が引き込まれる心地よさがあったと感想を述べた。
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