「空が血に染まる時、王朝は終焉を迎える」──中国の古書に記されたこの言葉が、今まさに現実のものとなろうとしている。
中国雲南省ではミャンマー大地震の日(3月28日)から「血のように赤い太陽」のほか、「血のように赤い空」が連日観測され、市民の間で不安が広がっている。
一部専門家はこの現象が大地震の前兆かもしれないと警鐘を鳴らしている。
そのような現象は「王朝滅亡の凶兆」として古くから語り継がれてきたことから、華人圏では「これは天からの警告だ」とする声も多く、緊張した空気が漂っている。
(「血の色の空」、2025年3月30日、中国・雲南省)
「こんな空は見たことがない」
3月28日、ミャンマーで発生したマグニチュード7.7の大地震により、中国雲南省でも強い揺れが観測された。
その直後、省内の昆明市をはじめとする複数の都市で「血紅の太陽」が出現した。それからは連日のように空が異様な赤色に染まる現象が続いた。
中国のSNSには市民が撮影した動画や写真が相次いで投稿され、「こんな空は見たことがない」「恐ろしい」といった声が多く寄せられた。
地元メディアは「自然現象の一種」と説明するが、古代の言い伝えを知る市民の中には「これは大地震の前兆か、あるいは政権の終焉を示すものではないか」と恐れる者も少なくない。
(「血の色の空」、2025年3月30日、中国・雲南省)
王朝崩壊の前兆か
中国の古書には、「血の色の空」は戦争、飢饉、政変の前兆とされてきた。唐の著名な予言者・李淳風は『乙巳占』の中で「一年以内に自立者(権力を争う者)が現れる」と予言している。

また、『旧唐書』によると、755年の安史の乱直前に長安の空が赤く染まった記録がある。
さらに、明朝滅亡の直前にも同様の現象が発生していたことが『四庫全書』に記されている。これらの歴史的事例を考慮すると、現在の雲南で起きている異常現象は単なる偶然とは言い難い。
近頃、中国各地で「血の色の空」「血の色の太陽」「幻日(空に太陽が同時にたくさん現れる)」「竹の花が開く」といった異常現象が相次いで観測されており、歴史上、これらの現象が重なると、王朝が変わることを意味する。

これら現象について、米国在住の中国問題専門家の唐靖遠氏はエポックタイムズ姉妹メディア・NTD新唐人テレビの取材に対し、次のように指摘する。
「中国各地で珍しい天象が相次いで起きている。例えば、雲南省で観測された真っ赤な太陽、太陽は往々にして、一国の最高統治者を代表する。習近平は最近、雲南省を視察したばかりだ、彼が去った後、雲南省でそうした異常現象が見られた。これはつまり、中共の最高統治者が命に関わるような巨大な災禍に直面していることを意味している」
10年前であれば、これらの異常現象は迷信と言われていたかもしれない。しかし今は中国経済はどん底で、失業者が溢れており、会社は給料も支払えず、財産家は財産を持って海外に逃亡しようとし、国は逃亡できないように銀行預金を下ろせないようにし、中国国民の不満は貯まる一方だ。
最近では、中国で頻発する異常現象が中国共産党政権の終焉を示していないと言える人は少なくなっているのではないだろうか。
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