中国の恐るべし、厳格すぎる言論統制が再度話題になっていると言う。
きっかけは、YouTubeで3700万人以上のフォロワーを抱えるアメリカの人気配信者IShowSpeed(本名Darren Watkins Jr.)のライブ配信に対する封鎖だ。
彼は中国各地を回ってライブ配信をしてきたが、「習近平」の名前が視聴者から発せられた瞬間、配信が即座に封鎖された。
敏感ワード
Speed氏は、上海、成都、重慶など中国各地でライブ配信を行い、中国の地下鉄や国産電動車、飲食文化などを紹介してきた。
そんな彼を、中国国営メディアは「中国の真の姿を伝える」とまで称賛している。
だが、「事件」は起きた。3月26日、彼が北京の街中を移動中に、視聴者の一人が「習近平向你問好(習近平が君に挨拶している)」と発言し、彼のライブ配信は封鎖されたのだ。
以前流出したデータベースによると、中国のネット上で、「習近平」に関するワード敏感用語(禁止ワード)は少なくとも2千はある。
中国政府は、海外メディアや海外のセルフメディア運営者(YouTuberやブロガー)を買収して自身にとって、中共有利になるように情報操作を行っていることは周知の事実。
今回の「禁止ワード事件」は、中国の「見せかけの自由」がいかに脆弱であるかを浮き彫りにしたと言える。

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