中国拘束の豪作家、腎疾患も「治療を受けられない」 政治的迫害か

2023/08/29
更新: 2023/08/29

スパイ容疑で2019年から中国で拘束されている豪国籍の作家、楊恒均氏は適切な治療を受けなければ、腎臓の病気で死ぬ恐れがあることが明らかになった。

楊氏は1999年にオーストラリアに移住し、民主派作家として活動してきた。ブログでは、中国共産党の政治体制の矛盾や腐敗に対して非難の声を上げていた。

RFAによれば、容疑を否認する楊氏は、拷問や暴言など非人道的な扱いを受けたという。

同氏の支援者らは「中国共産党による政治的迫害」と非難し、医療仮釈放を確保するよう豪州政府に要請した。

楊氏は支援者に宛てたメッセージの中で、腎臓に10センチの嚢胞があることを中国国家安全省の職員から告げられたが「治療を受けられないでいる」と強調。

「もし私がここで死んでも、外の人は真実を知ることはないだろう。それが悔しい。私の身に何かあれば、誰が代弁をしてくれるのか」と吐露した。

在中国豪州大使館の職員も先週、楊氏を訪問し、同氏の健康状態に懸念を表明している。