国際移住機関(IOM)が1日に発表したデータによると、2021年に米メキシコの国境で死亡・行方不明となった移民は計728人を記録し、「世界で最も危険な越境」となった。
IOMによると、2021年に米国で少なくとも1238人の移民が死亡し、そのうち728人が米メキシコ国境で死亡・行方不明になっているという。データ収集の難しさから、これらの数字は過小評価するべきとも付け加えた。
米テキサス州サンアントニオでは先月、67人の不法移民を乗せた大型トラックから53人の遺体が発見されている。
大紀元が入手した米税関・国境警備局(CBP)の統計によると、テキサス州ブラウンズビルからサンディエゴまでの国境警備隊員が5月に逮捕した不法入国者は23万2628人を記録し、過去23年間で最高の月間総数となった。同月、79人の不法移民が越境を試み死亡している。
移民税関捜査局(ICE)のトム・ホーマン前局長は大紀元の取材に対し「これだけの人数が越境すれば、犯罪カルテルの手に落ちる人が増え、さらなる死者の増加につながる」と懸念を表明した。
移民に寛容な政策を打ち出したバイデン政権の発足以降、米南部国境には不法移民が連日押し寄せている。バイデン氏は昨年、米国で難民申請した不法入国者をメキシコ側に戻し、同国内で待機させるトランプ前政権の移民政策「メキシコ待機」プログラムを復活すると発表した。
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