アフリカ・ルワンダの裁判所は19日、自国民に暴力を加え虐待した中国人の鉱山経営者に有罪判決を下した。AFP通信が報じた。
ルワンダ西部の鉱山経営者であるSun Shujun 被告(43歳)は拷問罪で20年の懲役、暴行に関与したルワンダ人のRenzaho Alexis被告(男性)には12年の懲役刑が言い渡された。
地元の裁判官のJacques Kanyarukiga氏は、「Sunが悪意を持って被害者を拷問し、身体的虐待を加えたことは明らかだ。これは重大な犯罪だ」と述べた。
Sun被告は法廷で労働者2人に暴力を振るったことは認めたが、「彼らが鉱物を盗んでばかりいることにうんざりしたからだ」と主張した。
昨年8月、怒った中国人男性が柱に縛つけられたルワンダ人の男性を鞭打ちする様子を捉えた動画がネットに流出し、波紋が広がった。
ルワンダ当局はその後、拷問容疑でSun被告を逮捕し、起訴した。
ルワンダのネットユーザーは「縛られている人間を殴るのは臆病者だ」「現代版植民地主義だ」などと怒りを露わにした。
アフリカで事業を展開する中国人が現地労働者を虐待する事件は、以前にも複数回発生している。
ジンバブエでは2020年、未払い賃金について不満を訴えた炭鉱労働者2人が、中国人の経営者に銃で撃たれて負傷した。
中国はアフリカにとって最大の貿易相手国だ。ルワンダは中国の「一帯一路」構想にも参加しており、中国は同国での影響力を強めている。
(翻訳編集・李凌)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。