[ベルリン 27日 ロイター] – ドイツのショルツ首相は27日、連邦議会(下院)で演説し、国防費を国内総生産(GDP)比で2%以上へと大幅に引き上げる方針を表明した。ロシアによるウクライナ侵攻を受けた政策転換の一環。
ショルツ氏は「自由と民主主義を守るために、わが国の安全保障にもっと資金を投じなければならない」と述べた。
ショルツ氏によると、政府は2022年の予算から1000億ユーロを国防費に充てることを決めた。21年の防衛予算は全体で470億ユーロだった。
米ロッキード・マーチン製のF-35戦闘機を購入し、老朽化している「トーネード」に置き換えることが可能だという。
ドイツは歴史的な経緯や国民の強い平和主義を背景に、国防費の対GDP比を2%に引き上げるよう求める米国などからの要請に長い間抵抗してきた。
北大西洋条約機構(NATO)の統計によると、ドイツの21年の国防費の対GDP比は1.53%と見込まれている。
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