コロナ禍でも法輪功迫害が続く 拘束後の急死相次ぐ

2022/02/22
更新: 2022/02/22

中国共産党政権はコロナ禍でも、気功団体・法輪功の学習者に対して迫害の手を緩めていない。明慧ネットの統計によると、2020年に6659人、21年に5886人の学習者が法的根拠なく逮捕された。

拷問により逮捕当日、また数日中に急死したケースが相次ぎ報告されている。一部の事例をまとめた。

2022年1月20日頃、四川省成都市郫都區在住の黄素蘭さんは自宅がある団地内で警察に逮捕された。50歳前後で健康体だったという黄さんは、拘束された数日後に死亡した。

21年7月、四川省彭州市の楊興葉さんは懲役4年の判決を受け、服役中の同年12月10日に彭州市看守所で亡くなった。

21年6月17日、山東省臨沂市蒙陰県東儒来村の孫丕進さんは、農作業中に地元の警察に拘束され、翌日死亡した。

遺族の話によると、遺体の頭部が激しく損傷していたほか、片方の眼球が無くなっていたが、当局から理由説明はなかった。

孫さんの妻は法輪功の信仰を放棄しないことを理由に、何度も投獄された後、10年以上自宅を離れ不安定な生活を強いられ、15年8月に47歳で亡くなった。

20年6月28日、山東省蓬莱市龍山店鎮大張家村の李玲さんは、法輪功の無実を伝えるチラシを所持していたことが理由で逮捕された。2週間後の7月13日、死亡し、警察当局は遺族にその日に遺体を火葬することを強制した。

20年6月18日午前4時、河北省唐山市公安当局は、68歳の韓玉芹さんを含む30数人の法輪功学習者を一斉逮捕した。午後4時頃、鉄パイプ椅子に長時間縛られた韓玉芹さんは意識を失い、亡くなった。

20年5月13日、河南省禹州市の60代の張志温さんは、同市公安当局に強制連行された。

4日後の17日午前、家族が公安当局に電話で張さんの状況を尋ねたところ、「すでに亡くなった」とはじめて告げられた。

19年8月2日、黒竜江省佳木斯市の林苑小鎮に住む楊勝軍さんは逮捕された。8月11日、楊さんは拘置所から病院に搬送され、その夜に息を引き取った。

19年1月11日朝方、82歳の女性・郭振香さんが市内のバス停で法輪功の無実を伝えるチラシを市民に無料配布していたとき、警察に逮捕された。

当日午前10時、家族は警察からの電話で、郭さんが亡くなったことを知らされ、彼女の遺体はすでに火葬場に送られたという。

遺族は、彼女は生前、健康だったとして、警察の病死説を拒否した。代理人弁護士は警察当局に、逮捕から死亡までの監視カメラの映像の提供を求めたが、警察当局は逮捕時の映像のみ提供し、弁護士に免許を剥奪するなどと圧力をかけ、その介入を排除した。

法輪功は「真・善・忍」という基本的理念に基づく中国の気功健康法である。江沢民元国家主席が弾圧を発動した1999年7月までに、中国当局の内部調査では、国内で7千万~1億人の愛好者がいた。

学習者が信仰放棄を強要する書類への署名を拒否したり、法輪功の無実を伝えるチラシを配布したりすることで、連行されている。いずれも法的根拠はない。

カナダに移民した中国人作家の盛雪氏は大紀元の取材に対して、「法輪功団体は20数年の間、中国共産党による最も厳しい弾圧を受けた」と述べた。

在米中国系人権派弁護士の叶寧氏は、中国政府による法輪功学習者への迫害は、かつてのファシスト・ナチスを凌ぐものだと大紀元記者に語った。

(記者・李潔思、翻訳編集・叶子静)