中国陝西省西安市で10月31日、建物の強制撤去をめぐって、地元住民と政府職員が衝突を起こした。
同市高新区魚化寨の商店街で店を経営している陳さんによると、31日午後、地元当局の幹部が治安維持員2千人を連れ立って、商店街に入ると、いきなり各店舗を取り壊して撤去作業を始めた。
店舗経営者数百人は、事前通知のない突然の撤去を拒否し、双方が衝突した。陳さんは、治安維持員が店舗経営者に激しい暴行を加え、数人が死亡したと話した。当局に雇われた治安維持員は暴力団メンバーだという。
地元市民によると、当局は商店の経営者らに3日以内に立ち退くよう命じた。従わない場合、店の設備を没収、または処分するとした。当局は、立ち退きの補助金を提示していない。強制撤去による損失は最大100万元(約1635万円)にのぼるとみられる。
商店の経営者らは、その後地元政府に陳情したが、相手にされなかった。
(翻訳編集・張哲)
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