中国東北部の遼寧省錦州市では現地時間20日夜、屋台が集まる夜市で爆発が発生した。中国政府系メディアによると、11人が負傷した。いっぽう、中国インターネット上で、ネットユーザーは死傷者が40人以上だと投稿した。
中国政府系メディアは21日午前、錦州市凌河区当局の発表として、20日夜20時20分頃同区の夜市にある屋台で、店主の誤操作でガスボンベから液体石油ガスが漏れ、引火して爆発が起きたと報道した。負傷した11人の市民に、致命的なケガはなかったとした。
香港メディア「東網」によると、爆発現場では多数の屋台が破壊されており、多くの市民が血だらけで倒れていたと報道。
いっぽう、国内インターネット上では、爆発で4人が死亡し約40人が負傷したほか、当局が夜市を全部封鎖し、当局に不利な情報を流されないように爆発現場への立ち入り禁止を決めた、との情報が流れている。
また、ネット上で投稿された現場の動画をみると、当時夜市に多くの市民が集まっており、爆発が発生した直後には、屋台の建材などの大量な破片が飛び散り、品物が散乱し、恐怖に覆われた市民らは現場を慌てて離れようとしていた。また、顔から血が流れている市民も多数みられた。
ネットユーザーらは「一つのガスボンベにはこれほどの威力があるのか」「テロ攻撃か」「当局が発表するのはすごく速いが、原因と負傷人数もはっきり把握できたというのか?」「夜市の中心から離れたところにいた私と友達も負傷したのに? 負傷者が少なくとも100人だ。病院は、負傷で運ばれた人でいっぱいだ」、と当局の発表に不信を示した。
(翻訳編集・張哲)
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