安倍晋三首相は18日午前、来日した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の特使である、同国与党「共に民主党」の文喜相(ムン・ヒサン)・元国会副議長と会談した。
新政権誕生から初となる特使を迎えた安倍首相は「韓国は、日本にとって戦略的な利益を共有する最も重要な隣国で、新政権との間で未来志向の日韓関係を築いていきたい」と伝えた。
また、安倍首相は早期の両国会談実現に向けて調整していくことで一致した。
両氏は、課題である北朝鮮問題について、改めて緊密な連携を確認した。安倍首相は、2015年に締結した「慰安婦問題の最終的かつ不可逆的に解決」とする日韓合意について、「二国間関係を適切にマネージしたい」と述べた。
文喜相議員は17日、岸田文雄外相とも会談。このなかで、慰安婦問題に関する日韓合意の再交渉には言及しなかった。記者団には、「多くの国民が合意を感情的に受け入れられない雰囲気だと伝えた」と記者団に説明した。
安倍首相は11日、文在寅大統領が公約に掲げた慰安婦問題の韓日合意は再交渉しないとの立場を表明している。
17日、文喜相議員は自民党の二階俊博幹事長と党本部で会談し、7月にドイツで開催される20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の時期に、安倍首相と文在寅大統領の首脳会談が調整されるとの希望を述べた。二階氏は、サミットより早い段階での実現が好ましいとの意向を伝えた。
(編集・甲斐 天海)
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