韓国国防部「THAADの配備は主権的・自衛権的措置」

2017/01/08
更新: 2017/01/08

韓国国防部は1月5日、韓国におけるTHAAD(サード・高高度防衛ミサイル)配置を計画通り進めるという既存の立場を再確認した。王毅・中国外相が訪中韓国野党議員団に対してTHAADの配置を中断して外交的解決策を模索しようと提案したことに対する線引きだと見られる。

ムン・サンギュン国防部報道官は5日午前、ソウルで開かれた記者会見で「THAAD配置を差し控え中国の態度変化を引き出す必要があるのではないか」という質問に「THAAD配置は計画通り推進する」と述べた。

ムン報道官はさらに、「THAADの配置は脅威を増す北朝鮮の核ミサイル脅威に対する主権的かつ防衛権的自衛措置として推進中」とし、THAAD配置の必要性を主張した。中国側との関係については、「中国側に我々の立場を説明し、説得していくことは続けるつもりだ」と付け加えた。

「中国側の要求を受け入れるような態度を取り、北朝鮮の核ミサイルによる挑発を阻止することに当たって中国の努力を引き出す計画は全くないという意味か」という記者の質問に、ムン報道官は「(THAAD配置は)計画通り進める立場であることをはっきり申し上げる」と述べた。

一方、宋永吉(ソン・ヨンギル)議員を含む「共に民主党」議員7人は1月4日から二泊三日で中国北京を訪問中だ。先日は長官級の王毅外相及び孔鉉佑外交部部長助理などと面談した。

(翻訳・齊潤)