オーストラリアのシドニー国立植物園のなかで、中国の観光客2人が人前で放尿し、地方警察によって取り押さえられた。
ニューサウスウェールズ警察によると5日午後、中国籍の男2人(41歳、66歳)は人気の観光名所である同園で「品のない行為」を行うのを確認。警察が接近すると、2人は立ち去ろうとした。抵抗したため、身柄を拘束したという。
41歳の男は、警察に対する攻撃的な振る舞いのため、200豪ドルの罰金が課された。66歳の男は、取り押さえられるのを拒んだため、12月12日に地方裁判所に出廷を命じられた。
中国人旅行者による前例のない粗暴な行為に、現地の人々は眉をひそめる。最近でも、日本の名古屋のホテルに宿泊した中国人旅行客が、中国で人気のある温水洗浄便座を盗もうとし大きく話題になった。
中国ネットでも、こうした不名誉な行為に非難の声があがる。「2人は二度と中国から出ないようパスポート番号をブラックリストに載せるべきだ」「この年齢では教育も何もない、ただ規制しか効果はないだろう」。
海外でのマナーの悪さについての報道は、中国国外に出た観光客の行動のみならず、中国社会全体の道徳の滑落も表ざたにしている。中国ネットでは、マナーの悪さが伝えられても、個人の行動を非難するばかりで、自らの行為を省みようとする声は非常に少ない。
(翻訳編集・佐渡 道世)