習主席訪米前  米、汚職幹部を中国へ強制送還

2015/10/20
更新: 2015/10/20

習近平主席の訪米前、長年米国に逃亡していた「汚職幹部」の楊進軍(57)が中国へ強制送還された。中国政府が公表した海外に逃亡中の元幹部ら100人のなかで、はじめて強制送還されたケースとなる。楊進軍は「ナンバーワンの女性腐敗幹部」と呼ばれる楊秀珠の弟。

9月18日の中国中央規律検査委員会オフィシャルサイトによると、米国はすでに14年間米国に逃亡していた楊進軍を中国に強制送還したという。これは北京当局が腐敗幹部を捜査・逮捕する「天網」行動を展開して以来、国際指名手配者100人のリストの中で、はじめて米国から中国へ強制送還された。

今年4月22日、国際刑事機構(インターポール)と中国国家中心局は、海外に逃亡中の犯罪疑惑のある元国家幹部、重要な腐敗案件の関連者など100人を国際指名手配すると公表した。

楊進軍は上記指名手配100人のうちの1人で、浙江省建設庁の元副庁長・楊秀珠の弟。楊進軍は01年12月汚職摘発を恐れて、米国へ逃亡した。当時、楊は温州市明和グループの法人代表、兼社長だった。

9月18日、中国共産党外交部のスポークスマンは定例の記者会見で、楊進軍の強制送還は、中米の協力における重要な進展だと示した。

(翻訳編集・李静)