【大紀元日本5月22日】大紀元本部のコラム二スト夏小強氏の中国にいる両親と兄弟が公安当局から強い圧力を受けていることが判明した。当局者は、同氏の中国の社会・政治の重大事件に関する評論は「国家に重大な政治的影響をもたらしている」として同氏を「反革命の敵対勢力」と定め、「その命は保障されない」と両親らに通達した。
ヨーロッパ在住の夏氏は中国河南省鄭州市の出身。本人の話によると、81歳の父親は元検察官で重病を患っており「随時命の危険がある」と医者から宣告されている。73歳の母親は脳溢血で自立生活ができない。51歳の兄は企業を経営し、12歳の息子をもつ。
15日から、鄭州市国家安全局の当局者が度々夏氏の兄のもとを訪れ、今後夏氏が引き続き関連評論を発表するなら、「中国の家族と親せきに多大な迷惑をかけることになる」と通達、その兄の会社を強制閉鎖すること、甥の進学・就職を制限すること、夏氏自身の身の安全は保障できないこと、関係者の出国禁止などを明言した。
それをうけ、夏氏は大紀元の中国語電子版に声明文を発表、「私たち家族の遭遇は氷山の一角に過ぎない」と詳細を明らかにするとともに、「私の文章は、自由民主国家の言論自由の範疇に属しており、中国を含め、いかなる国の法律にも違反していない。中国当局による脅迫行為こそ、完全に違法である」と中国当局を強く非難した。
また、夏氏は今後、国内外で被害情報を収集して国際人権団体や調査団体に報告することを示し、各国政府など国際社会の各方面に対し、中国当局の人権弾圧にもっと関心を寄せるよう呼びかけた。
夏氏は2009年から大紀元本部のコラムニストになり、コラムを開設、その中国政局に関する鋭いかつ的確な評論は人気を集めている。
(翻訳編集・叶子)
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