【大紀元日本3月17日】中国北西部甘粛省で、野生のパンダに襲われて大けがを負った70代の男性に対して、地元林業局などが賠償金52万元(約1000万円)を支払うことで和解した。地方紙・蘭州晩報が14日報じた。
それによると昨年3月、同省隴南市の村で、迷い込んだ野生のパンダ1頭の捕獲をするため、地元当局職員は関全志さんが所有する敷地に追い込んだ。関さんはパンダに右足を噛まれ、大けがを負った。
関さんは7時間の大手術を受け、その後も8回にわたって再手術した。病院によると、足の切断を免れない可能性もあるという。
関さんの息子は、状況に応じた適切な捕獲行動を取らなかったとし、地元林業局当局者とパンダが生息する自然保護区に対して訴訟を起こした。
原告側の弁護士によれば、話し合いの結果、当局側が賠償金52万元を支払うことで和解が成立。関さんらは賠償額について「医療費に足しているので、ほぼ満足」と地元メディアの取材に答えた。
可愛い容姿としぐさで人気の高いパンダだが、時には凶暴化して鋭い歯で動物や人間を襲うこともある。パンダをロゴに使用する環境保全NGO・世界自然保護基金(WWF)は公式サイトで「パンダにかまれれば相当の重傷を負いかねない」と注意を促している。
(翻訳編集・王君宜)
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