【大紀元日本1月5日】2014年12月28日に消息を絶ち、3日後に残骸が発見されたエアアジア航空QZ8501便。爆発音や不自然な白い雲を見たとの現地漁師の証言が、同機の発見までに重要な手がかりとなった。大紀元インドネシア支局が証言者を取材した。
28日日曜日の早朝、空は厚い雲に覆われ雨が降っていた。同国カリマンタン島カンプン・クブ村の漁師ラフマトさん(44歳)は、いつも通り海へ出かけた。
まもなくして「大きな爆発音と、それに続く白い雲を見た。その雲は、通常の雨季に起こる雲の形ではなかった」と海での異変に気づいた。高波と降雨という悪天候のため、ラフマトさんは早く漁を切り上げた。
当時、何が起きたかは理解できなかったという。翌日、飛行機が行方不明との情報をニュースで知ったラフマトさんは、海での出来事を村長に報告した。
それから、多くのインドネシア救難当局関係者がラフマトさんから事情を聴くために訪れた。救助隊はラフマトさんの証言に基づき、捜索地域を絞った。エアアジア機の機体と遺体は、消息不明から3日後に発見された。
同機操縦士は悪天候を避けるため、高度を上げる許可を管制官へ要請していたことが明らかになっている。
インドネシア気象地理庁はエアアジア機墜落について「悪天候が墜落を引き起こす一因になった」との見方をまとめた報告書を4日、発表した。それによると、同機が嵐を伴う厚い雲に突入した可能性があるという。
インドネシア捜索救助庁は、3日までの捜索で収容された乗客と乗員の遺体は30体と発表。同庁スリスティヨ長官は、悪天候により捜索は困難し、遺体の収容は難航していると記者団に述べている。
(翻訳編集・佐渡 道世)