【大紀元日本12月17日】米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の英国ウェブサイトで現地時間12日、コンピュータシステムの故障により、大量の商品の価格が1セント(約2円)に誤設定され、注文が殺到する事故が起きた。
英紙デイリー・ミラーの報道によると、この日の午後7時からの1時間で、同サイト内で最安値を検索するためのソフトウェアRepricerexpressが誤作動を起こし、同ソフトウェアを取り入れた出店業者の全商品の価格が1セントに設定された。
100ポンド(1.9万円)の子供服が送料込1セントで販売されたという女性店主の話では、アマゾンに注文の取消を要求したが応じてもらえなかった。「わずか1時間で2万ボンド(378万円)の損失が出た」と話している。
あるおもちゃ販売業者は同業他社の連絡でトラブルに気づき、すぐに注文受付を停止したが、すでに手遅れで1600件の注文が確定、さらに、総価格3万ボンドの大口注文もすでに発送された。「損失は10万ボンド(1890万円)を超える」と同業者は嘆いた。
テレビと携帯電話を販売する業者は「最初はいたずらかと思った」という。「売価1500ボンド(28万円)の携帯電話を59台も注文した」と話した人もいた。
アマゾン側はその後の声明文で、誤注文の大半を取消にしたと発表した。
英国アマゾンでは、コンピュータシステムの故障による類似事故が以前も起きたという。
同報道によると、以前、22歳の英国人男性のもとに、見ず知らずの51人のひとから、総額3600ボンド(約68万円)の商品が届いたという。
(翻訳編集・叶子)