【大紀元日本5月16日】米国ニューヨークには世界中から8千人もの法輪功学習者が集まっている。学習者は法輪大法が世に公に伝えられた5月13日の「法輪大法デー」を祝うとともに、中国共産党による残忍な迫害の即刻停止と、脱党を呼びかけている。
「15年続く迫害はもはや人の言葉で表す事ができない闇と混乱を招いた」と世界脱党支援センター代表チャールズ・リー氏は、同市国連事務所前のダグ・ハマーショルド ・プラザパークで開かれた集会で力強く述べた。
脱党とは、2004年から世界的に広まった中国共産党関係組織(中国共産党、共産主義青年団、少年先鋒隊など)からの離脱運動を指す。同センターによると、これまでに1億6500万人が脱党を宣言した。彼らは歴史上に中国共産党が行った歴史的犯罪を理解した上で意思表明をしたという。
多くの中国人は小児の段階で党の関係組織への加入する。現在の中国においては、組織に所属し続けることで社会的な地位向上や将来的な昇進に繋がる。
同市では法輪大法デーを祝うパレードと2時間の集会が行われた。法輪大法は22年前、中国吉林省長春市で李洪志氏により初めて公に伝えられた中国伝統気功法。誠実さや慈悲、寛容を意味する「真善忍」を要とした教えを説き、90年代末までに学習者1億人に達するほど中国全土に広がった。
1999年、中国共産党により法輪大法は禁止され、残忍な迫害政策が始まった。迫害情報を伝えるサイト・明慧ネットによると、強制収容や拷問などにより少なくとも3771人が死亡した。
「国連を含む世界中の組織に中国共産党の犯罪を止めるよう訴えたい」と、11年の強制労働収容所生活を強いられた学習者は集会で述べた。
集会近くに掲げられた迫害を訴えるパネルやボードを、米国ニューヨーク市民は立ち止まって目にした。在米華人は「中国大陸で伝えられる法輪功のイメージとは違う。学習者は熱心で、親切だ」と述べ、その場で脱党を表明した。また同地区に勤める白人女性は「これほどまで多くの人が平和的に行動できるのは素晴らしい」と英語大紀元の取材に答えた。