【大紀元日本5月8日】中国デベロッパー大手の深セン光耀地産(広東省)が経営破綻に瀕していることが伝えられた。国内経済専門サイト「21世紀網」は7日、同社内部の話として、「銀行からの資金調達がほとんどできなくなった」ため、資金繰りが著しく悪化したと報じた。
光耀地産の経営危機に関する情報は6日夜、ミニブログ(微博)で拡散した。それによると、同社の広東省恵州市における複数の物件の工事が遅れており、資金繰りの問題で倒産の危機にあるという。これに対し、光耀地産側は工事の遅延を認めたものの、「倒産ほどではない」と否定した。
一方、「21世紀網」は翌7日、同社が窮地に陥っている状況を報じた。同社は現在、恵州市で100万平方メートルを超える開発物件を数カ所抱えているが、引き渡しが遅れているほか、工事が止まっている物件も多い。販売中の物件の中でも工事費用の抵当となるものがあるうえ、ほぼすべての物件で値下げ販売を行われている。
中国の不動産引き締めの強化に伴い、デベロッパーが正規銀行から資金を調達することが困難になっている。光耀地産の内部関係者は「光耀地産も銀行からの資金調達がほとんどできなくなった」と21世紀網の取材に答えた。同社がシャドーバンキング(影の銀行)から月利4~4.5%の融資を受けていたことも国内メディアに取り上げられている。
資金調達の窮状は「ほとんどのデベロッパーに共通している」と同報道。需要の低迷と資金調達の問題で、デベロッパーのキャッシュフローが今後さらに悪化し、連鎖倒産が起きる可能性もあると警戒されている。
(翻訳編集・張凛音)
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