浙江省で5階建てアパート倒壊、「手抜き工事による悪影響期到来」

2014/04/07
更新: 2014/04/07

【大紀元日本4月7日】浙江省奉化市の消防署は、4日朝9時、5階建てのアパートが倒壊し、1人が死亡、6人が負傷したと発表。中国メディアが報じた。

報道によると、アパートの一部が突然崩れ落ちたという。1994年に建てられたこの建物は壁にひび割れがあったため、2013年末に市が行った検査で「Cランクの危険建物」と判定されたが、補修工事は行われなかった。

近年、中国各地で建物の倒壊が多発している。2009年8月にも河北省石家荘市で1980年代に建築された2階建て住宅が雨で倒壊し、17人死亡。2012年12月、浙江省寧波市近郊で築20数年の建物が崩落し、1人死亡。2013年3月、1990年代に建てられた4階建ての住宅が崩れ落ちた。

1980年代から中国では都市化が急速に進められ、大量の「インスタントビル」が建築されたと浙江省杭州市土木建築学会の陳旭偉副事務局長は指摘した。「人手不足で何の知識もない農民が建築現場で働いていた。コストダウンのため、鉄筋やコンクリートの使用量を減らしたりなど多くの手抜き工事が生まれた」

中国の法律では、一般建物の耐用年数は50~100年と規定されているが、2010年に当局関係者は国際大会で「せいぜい25~30年」と発言した。対して、イギリスの建物の平均寿命は132年、アメリカは74年だという。

国営新華社通信(電子版)7日付の記事で、「1980、90年代に手抜き工事で建てられた建物はいよいよ、その悪影響期に入ると」と報じた。

(翻訳編集・王君宜)

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