強制立ち退き被害者12人、北京で集団自殺未遂 世界人権日

2013/12/11
更新: 2013/12/11

【大紀元日本12月11日】世界人権日の10日、北京正陽門(前門)前で男女12人が集団服薬自殺をはかった。12人はすぐ病院に送られ、命に別状はない。

自殺をはかったのは武漢市近郊の新春村に住む男性3人と女性9人。12人は強制立ち退きに遭い、住む場所をなくしていたという。

「私達は絶望した。10日は人権日だから、この日を選んで北京で自殺しようとした。地面に陳情書を広げてから、一緒に農薬を飲んだ。今は病院で点滴を受けている」。12人の中のひとりが大紀元の記者に話した。

12人と同じ地区の別の村に住む8人もこの日北京を訪れた。「私達も強制立ち退きに遭っている。当局が問題を解決してくれないと、私達も天安門行って(農薬を)飲むよ。どうせ帰っても家がないから」と8人は話す。現地政府に陳情しても相手にされないばかりか、不法監禁される。「こういう極端なやり方しか訴えるすべがない」という。

新春村は2010年10月に再建設のため古い住居が取り壊されたが、現地村民には新たな住居と平米あたり3456元(約6万円)の補償金を提供したのに対し、同村に長年住んでいるが戸籍が同村にない村民らには平米400元(約7千円)の補償金しか提示していない。今回自殺をはかった12人は全員、外来村民だとみられる。

(翻訳編集・張凛音)