米マイアミ乱射事件=貴州副省長「中国批判の人、アメリカに行け」

2013/07/29
更新: 2013/07/29

【大紀元日本7月29日】米フロリダ州マイアミ近郊のアパートで26日夜、銃を持った男が人質2人と立てこもり、突入した警官隊に射殺された。人質は無事だったが、アパートから6人の遺体が見つかり、犯人に射殺されたとみられている。

事件は中国でも報じられた。貴州省の陳鳴明副省長は自身のミニブログで「アメリカを天国だと思っている人は銃殺が起こると聞いていないのか」「毎日、祖国を批判する人はなぜアメリカに行かないのか。さっさと行け!断固支持!」「行く前に整形も忘れずに。中国人であることがばれないように」と書き込み、物議を醸し出している。

ネット利用者は「国を愛しているから批判している」と反論すると、陳副省長は「こういう人は国を愛していない。彼らは中国人に生まれたことを悲しく思っている。ならば、さっさとアメリカに行け」と応酬し、書き込みの最後に「ろくでなし」「クズ」と怒りを押さえきれない様子だった。

副省長の立場にふさわしくない暴言の数々に別の利用者は「IDが盗まれたのではないか」と冷やかすと、「(IDは)間違っていない。正エネルギー(中国語:正能量)を送っているぞ」と今流行の言葉を使って交わした。正エネルギーは2012年の流行語にも選ばれた言葉で、人に活力を与え、ポジティブな行動を促す言葉や事柄のことを指している。

さらにほかの利用者は「副省長の親族と財産の行方を調べ、もしかしてすでにアメリカにいるかもしれない」と調査を呼びかけた。これに対し、副省長は「是非調査してほしい」と強硬な姿勢を見せ、「初めて財産公開に応じた政府高官」と揶揄された。

人気ブロガーでコラムニストの五岳散人は「こういう幹部は明かりのように、政府と市民の間の深い溝を照らした」と評した。

陳副省長は2009年11月にミニブログを開設し、積極的に発言することで注目を集めている。

(翻訳編集・高遠)