【大紀元日本2月14日】フィリピンの書店で販売されていた中国製の地球儀が最近、店舗から回収された。それにはスプラトリー(南沙)諸島やパラセル(西沙)諸島を含む南シナ海の海域のほぼすべてが、中国のものとして表記されていたからだ。フィリピン政府はこの地球儀の存在を認知しており、苦言を呈している。
フィリピン外務省報道官は12日、「フィリピンと中国間の海の紛争について無知な機関が製造した地球儀が、国内で販売されている。中国の主張である『南海九段線』が描かれている」と述べた。
南海九段線とは、南シナ海の領有を主張する中国の独自区分線。この訴えは1940年代に始まったもので、同海域のほとんどが中国の領海として取り囲まれるように描かれる。
報道官は「教育を誤誘導する地球儀を製造した企業と討議する」とし、南海九段線は国際法に違反していると訴えた。
フィリピン政府は先月22日、南シナ海の領有権紛争について国際海洋法裁判所(ITLOS)に提訴した。フィリピン側の提出文章で、南海九段線の無効性を訴えている。南シナ海は、両国と台湾、ブルネイ、マレーシア、ベトナムで領有権が争われている。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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