バドミントン無気力試合、ネット上で賛否両論の声=中国

2012/08/04
更新: 2012/08/04

【大紀元日本8月4日】ロンドン五輪バドミントン女子ダブルスで、無気力試合の疑いがある8名の選手に対し、バドミントン連盟(BWF)は失格処分とした。金メダルの有力候補で世界ランキング1位の中国人選手が含まれているため、中国のネット上で賛否両論の声が上がっている。

あるネット利用者はミニブログで、「規則を利用して良い成績を目指すのは選手にとって当たり前のことで、今回から導入された4組に分けての1次リーグ制に問題がある」「中国の幹部が何か起こった時にすぐ責任を部下に転嫁するのと同じじゃないか」と批判した。

有名な学者の王暁東氏はミニブログで「英ガーディアン紙も失格処分が不当だと主張している。五輪はほかでもなく、メダルを獲ることだ」とメダルを獲りたい選手への批判が不公平だと強調した。

一方、選手の態度を批判するネット利用者もいる。ある利用者は「負けるか勝つかは構わない。最も重要なのは金メダルだ。さすが中国の五輪精神だ。中国選手は世界の人々に史上最もみっともない試合を見てもらった。これはまた世界記録を更新したよ」と皮肉った。

北京の人気大衆紙・新京報は3日付の社説で、「完璧なルールはないが、試合に参加している以上、ルールを守るべきだ」と規則に問題があるとの論調を一蹴した。「あまりにもあからさまな無気力試合の背後に金メダル至上主義がある」と指摘した。

中国体育協会は事件後、BWFの処分を受け入れると態度を表明し、当事者の一人、王洋選手は引退を発表した。

(翻訳編集・劉真)