7月中旬、米国で講演活動中のジャッキー・チェン(Gage Skidmore/Frickr)
【大紀元日本8月3日】かつて台湾の総統選挙を「天下の笑い話」と批判していた香港の人気俳優、ジャッキー・チェン。ロンドンで中国メディアの取材に対して、4年前の北京五輪を大絶賛、「中国は5千年来の最盛期」と発言し、いつものように中国当局の機嫌を取っていた。一方、中国ネット上では、「ゴマすりにもほどがある」などの皮肉コメントも多数寄せられた。
7月29日に、ロンドンでジャッキー・チェンを取材した中国大手情報サイト「騰訊ネット」の報道によると、北京五輪のキャンペーン大使だった同氏は、中国当局の五輪招致の成功を讃えた。「百年の夢がやっと実現できた」「私が感じたのは、中国はいま5千年の歴史の最盛期」「あらゆる大事が中国で発生している」などと褒め言葉を並べた。
また、香港の返還について、ジャッキー・チェン氏は当時の思いとして、「やっと国家として成り立った」「われわれは誠に非常に幸運だ」と語った。
同氏の言論が報道されてから、ウェブではユーザーの批判コメントが多数寄せられた。「その言葉の隅々に(当局への)奴隷性がにじんでいる」「中国政府をこんなに好きならば、なぜ、わざわざ米国に渡って房祖名(ジャッキー・チェン氏の息子)を出産させたのか」「中国での人気が下がる一方で、ゴマすりなしでは相手されなくなったんだ」などなど。
これまでも、ジャッキー・チェン氏の無神経とも取れる発言が度々批判されていた。
2009年には、海南省で開催されたボアオ・アジアフォーラムで、「中国人には管理が必要」「自由が台湾を乱した」「シンガポールでガムをかんではいけないのは、シンガポール人がだらしないから」などと発言した。
また、2000年に長年の愛人との間にできた隠し子の存在が公になったとき、「天下の男なら、誰でも起こす過ちだ」と苦しい弁解をした。
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