【大紀元日本6月13日】海外の華字ニュースサイト「博訊」によると、米CIAのスパイとされる中国国家安全部要員(38)が「国家安全部と公安部が激しいバトルを繰り広げている」という情報を米側に漏えいしたという。
同要員は国家安全部副部長・陸忠偉の秘書とされ、今年1月から3月の間に逮捕された。米側に提供した多くの機密文書の中で、重要視されないと思われたこの情報に米政府は興味を持ったという。
同サイトによると、ここ数年、公安部は社会治安維持の名目で、勢力拡大を図ってきた。一方、国家安全部は国際情勢が安定化傾向にあるため、規模縮小を強いられている。公安部は勢いに乗じて、国家安全部の一部の業務を奪ったという。
それに対し、国家安全部は優れた反スパイ技術を駆使し、公安部門の重要人物に盗聴を仕掛けたという。中には王立軍重慶市元公安局長も含まれていたため、胡錦濤国家主席に盗聴を仕掛けた王立軍の行為が発覚した。
香港メディア4月10日の報道によると、王立軍は在任中、胡錦濤国家主席の電話を盗聴していたという。
国家安全部は、ほかにも広東省公安庁長官を含む6人に盗聴を仕掛け、それぞれが6000万元以上の来歴不明の財産を所有していることを把握した。
さらに、同要員が漏らした情報によると、中国政府は引退した各国の政界要人が中国でビジネスを展開しているのを利用し、便宜を提供する見返りとして、同国の機密情報を入手し、同国政府に中国が有利になるよう働きかけてもらうという。
同要員は、中国政府と最も緊密な関係を保っているのは、米企業と中国政府との仲介役として重要な役を演じてきた米元国務長官・キッシンジャー氏と中国政府に信任厚い台湾国民党の連戦氏の両氏をその代表として取り上げた。
(翻訳編集・高遠)
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