【大紀元日本5月29日】広東省当局は23日、発がん性のある工業用塩を原料に使用したとして、大手醤油メーカーを摘発した。国内各メディアが報じた。
摘発されたのは同省仏山市内にある威極調味食品公司。市民に人気の「威頂」、「巨浪」などのブランド品を生産する同メーカーは年間約100万本の醤油を製造している。
市民の通報がきっかけで、当局は3月31日に立ち入り調査を行った。製造現場に2つの大型タンク及び地下槽、露天槽それぞれ2つずつ計26トンの工業用塩水がプールされていた。また、倉庫には検品済の醤油1千箱(1箱は12本)の在庫があり、いずれも「合格」のシールが貼られていた。
メーカー側は、コストを節約するために工業用塩を使用したとの事実を認め、これまで760トンの工業用塩を仕入れたという。工業用塩価格は食用塩価格に比べ、値段が安く、味だけでは両者の区別ができないことから、悪徳業者に利用され易いと専門家は指摘する。
工業用塩には防腐作用のある亜硝酸塩が大量に含まれており、染料、医薬、印刷、漂白等に使用される。誤食または過量摂取した場合に中毒を引き起こし、死亡に至ることもある。
(翻訳編集・余靜)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。