【大紀元日本5月12日】ネットで飛び交う温家宝首相の辞任説について、大紀元が独自の情報筋から入手した情報によると、「温首相と周永康政治局常務委員との直接対決があり、温首相本人が発した言葉に間違いない」という。
対決の背後に周氏と重慶市元党委書記の薄熙来氏が画策した政変計画と、盲目人権活動家の陳光誠氏の脱走事件があり、周氏は窮地に立たされたという状況だった。
同情報筋によると、中央政治局は先日、拡大会議を招集し、政治局常務委員、委員、省長、軍上層幹部と曾慶紅など一部のすでに引退した元指導部のメンバーが会議に参加したという。会議で温首相は周氏に薄氏の事件への関与を問いただし、周氏への調査を求めた。
一方の周氏は海外で伝わっている温首相に関するスキャンダルを持ち出し、夫人の経済問題についても調査すべきだと反撃に出た。「私だけへの調査は党の中で支持を得られない」と言い放ち、これに曾氏も同意したという。
周氏の反撃に温氏は、自身と家族への調査を受け入れ、「私と妻に不正があれば、すぐに辞任する」と異例な発言をした。
温氏の強い態度に周氏はこれ以上、温夫人への調査を要求しなかったという。
これが温首相の辞任説の一部始終。
重慶事件を発端に、江沢民派に属する周氏と薄氏が画策した習近平副主席の次期最高指導者への就任を阻止する計画が暴露された。その目的は法輪功への迫害の責任が追及されないようにするためである。
また、自宅軟禁状態から脱走し、米大使館に保護を求めた陳光誠氏は公開ビデオで自身への迫害を調査するよう求めた。迫害は周氏が主管の政法委によって行われていた。自身への責任追及を回避するため、周氏は国内にとどまりたい意向を示した陳氏の家族を脅迫した。そのため陳氏は一転、出国の意思を示した。
二つの出来事はいずれも周氏が深く関与しているため、本格的な調査が始まると、同氏の失脚は免れないとみられている。
また、宝石ビジネスに従事する温夫人への調査を求め続けなかったのは、夫人に経済問題があるとのスキャンダルがそもそも周氏サイトから流された未確認情報である。さらに、同ビジネスに江沢民氏の親戚もかかわっていて、調査が江沢民氏に飛び火する可能性を否定できないため、周氏は断念したという。
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