【大紀元日本4月17日】11日から14日、中国天津市大港区の住民約1万人は、中沙(天津)石化有限公司が所有する有毒性化学物質ポリカーボネートの製造工場建設に反対する抗議デモを行った。武装警察がデモ鎮圧に出動し、3人の学生が拘束された。
ポリカーボネートの原材料ビスフェノールAは発がん性がある有毒物質。今回の建設地は住宅街から1.6キロしか離れていないことから、健康への被害が懸念されている。住民らの反対運動を受け、天津当局は15日に、工場建設の施工を一時中止し、予定地の環境を再検討すると発表した。
住民らの話によると、化学工場が林立する同区では常に刺激的な臭いが漂っており、同区でのがん発生率は天津市の中で最も高いという。同区は化学工業パークとして、国内外より多くの企業が招致され、環境汚染が深刻になっている。
プロジェクトを担当する中沙(天津)石化有限公司によると、2015年に竣工する予定の同工場で年間26万トンのポリカーボネートを生産されるという。
(記者・古清児、翻訳編集・余靜)