【大紀元日本1月21日】23日に春節(旧暦の正月)を迎える北京の空はどんよりしている。この時期恒例の親戚・知人宅めぐりや買出しも、今年は控えたほうが良さそうだ。
北京市環境保護観測センターの発表によれば、19日の北京では、27カ所の観測地点のうち、13カ所で「重度汚染」を示すデータが観測された。
地元紙・北京日報によると、同市の大気汚染指数が18日の昼から悪化し、夕方では多くの観測地点で「重度汚染」となる300ポイントを超えた。同日夜、市南西部の良郷では、「重度汚染」の上限となる500ポイントを上回る516ポイントが観測され、指標範囲外のひどさとなった。
翌19日には状況がさらに悪化。27カ所の観測地点のうち、300ポイント以上の「重度汚染」地域は13カ所に上った。また、市東部の通州では520ポイント、南西部の房山では559ポイントがそれぞれ観測され、かつて北京の米国大使館が「クレージーなひどさ(crazy bad)」と表現した557ポイントと肩を並べた。
このどんよりした空模様のなか、ほとんどの地域では視界が1キロに満たず、息も苦しく感じられるという。市の環境保護当局は市民に外出を控えるよう注意を促している。
同市が発表している大気汚染指数は10マイクロメートル以下(PM10)の空気中微粒子の濃度であり、50以下を「優」、50―100を「良」、101―200を「軽微汚染」~「軽度汚染」、201-300を「中度汚染」~「中度重汚染」、301-500を「重度汚染」と分けられている。500以上は定義範囲外となる。
(翻訳編集・張凛音)