ゴミを餌にする肉牛 毎日1500キロが食卓に=広東省

2011/12/20
更新: 2011/12/20

【大紀元日本12月20日】広東省恵州市で最近、ある畜産農家がゴミを餌として肉牛を飼育していることが発覚、しかも毎日、1500キロもの「ゴミ餌牛」が市内で流通・販売され、一部は深センにも流通していることが明らかになった。

国内紙・南方都市報によると、この畜産農家は恵州市恵東県黄埠鎮にあり、経営許可を持たないが、100頭あまりの牛を飼育している。毎朝、飼育する牛に牧草を食べさせ、午後、ゴミ処理所に運びゴミを餌として食べさせるという。

現在、牛肉の販売価格は低下しており、科学肥料を使う飼育方法はコスト高で、農家は負担が増える一方だ。ゴミを食べる牛は通常の牛より「育ちが早く」、半年も早く出荷できると農家経営者は同紙記者に話している。

恵東県の吉隆佑安屠殺場(注・食肉解体工場の意味)で働く作業員によると、この畜産農家は工場に頼まれて「ゴミ餌牛」を飼っている。毎日この工場から1500キロの牛肉が市場に出回り、500キロは深センに出荷されている。

「ゴミ餌牛」について、牛肉から有害物質が一切検出されておらず、食べても人体には無害だと地元の検疫所は説明している。しかしある専門家は、腐敗したゴミには細菌が多く、肉牛だけではなく、それを食べた人間の健康をも脅かすと主張する。また、ゴミには古い家電の中にある重金属、水銀などが含まれており、牛が食べれば体内に蓄積されるという。

 (翻訳編集・王知理)