【大紀元日本8月22日】情報規制、とりわけインターネット検閲で、世界から批判されている中国の情報管理体制について、胡錦濤の秘書はその内なるルールを暴き、胡錦濤と温家宝はインターネットなどの情報に対し、寛容的であり、厳しい規制などは彼らの無関係であると証言した。
海外中国語系のメディアによると、ある胡錦濤事務室の官員は北京で、海外のメディアはつねに北京のメディア牽制やインターネット規制の責任を胡錦濤に追及しているが、これは実際の状況と異なる。今の中国は集団で指導する体制であるだけに、各常務委員はそれぞれ自分の分担することに関して決定権があり、政治局の決定も不要だし胡錦濤や温家宝の同意も要らないのである。たとえば、インターネットに対する検閲と厳しい管理については、ほとんど胡錦濤と温家宝の指示によってされたものではない。
この秘書によると、インターネットの管理を強化する声が高く、圧力も高い。中共の情報管理事務室は、あらゆる「つぶやき」を閉めようと要求し、しかも他の部署から賛同を得たのだが、しかし、胡錦濤はこのことについて、しばらく政治局の会議で議論するようにと提案していない。つまり、彼らはこの最終的な決定を出したくないのだ。これらのことについて、外部の者はみな知らない。
彼はまた提案した。過去十年間に政治局の会議に関する報道または胡錦濤と温家宝の談話を調べてみようとすればわかるように、胡錦濤と温家宝はかつてインターネットへ管理を強化するような発言もなかったし、インターネットの混乱などを指摘したこともなかった。これで一目瞭然であろう。
彼の話によれば、胡錦濤と温家宝のこういった寛容的な態度により、今のような中国のインターネットにおける特殊な現象が現れた。つまり、インターネットの自由な言論を厳しく打撃しているが、しかし、どの部門もインターネットを閉めるようと命令することはできないのである。すなわち、胡錦濤と温家宝は終始インターネットを整頓する命令を出していないからである。彼はさらに言った。もし、胡錦濤と温家宝は決心すれば、インターネットへの規制はごく簡単なことではないか。
彼の話によると、胡錦濤と温家宝は、多大な迷惑をもたらす海外にある中国語のメディアを含め、ほとんど見て見ぬふりをしている。胡錦濤と温家宝は太子党との権力闘争の中でインターネットに頼っているほうだと言われるが、これは問題の半分にすぎない。実際は、中央の指導者たちもいくつかのメディアを開放し、党内の悪事を暴露しようとする。さもなければ、中共が倒れてもその原因不明、責任不明となってしまうからである。
向こう2年間、胡錦濤と温家宝はインターネット上の民意を利用し、共産党内の腐敗分子を粛清する運動を起こさないとは限らない。ネット文化大革命のようなものであろうか。つまり、ネットを通じて中共の高級幹部を含めその腐敗現象をあえて摘発することができるようにすることである。これもやむを得ない方法だと、彼は言う。
中共は歴史の高峰にあるが、しかし誰もわかっているように、これからは下り坂である。したがって、立ち続けなければ何年も転がってしまうのである。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。