【大紀元日本8月12日】今年の5月中旬、気温が上昇した時期に、中国最大の淡水湖である江西省の鄱(は)陽湖の面積が84%縮小し、昨年同時期のわずか十分の一の大きさとなった。同湖でこの干ばつ状況を利用して研究調査を行なったところ、湖底から、明代の中・晩期の青花磁器と龍泉窯青磁を模した青磁が大量に発見された。台湾中央社が伝えた。
鄱陽湖の老爺廟水域は都昌県多宝郷に位置する全長約24キロの細長い水域だ。流れが急で、波が逆巻き、船が沈没する事故が頻繁に起きる難所であり、中国のバミューダ、鄱陽湖の魔のトライアングルと呼ばれている。
この神秘の水域の謎を解くため、江西省文物考古研究所と都昌県博物館、中国地質大学の研究員で構成された合同探検隊が沈没船探査を行った。
探査作業の責任者である王伝雷氏によると、探査範囲は老爺廟水域の上・下流の各3キロの範囲で、水中と湖岸周辺の文物調査を行ったという。調査隊は明代の中・晩期の青花青磁や龍泉窯青磁を模した大量の青磁のほかに、少量の白磁や黒釉磁器も発見したという。
明代の船の積荷は主に景徳鎮の陶器ということから、これらの陶器片は明代晩期に沈んだものとみられている。
現地漁民によると、この水域では昔から無数の船が転覆失踪するなどの不思議な現象が数多く起きている。1945年には2000トン級の日本軍の輸送船「神戸丸」もこの水域で失踪しているという。
(翻訳編集・坂本)
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